Children of Bodom:Something Wild ~この手に全てを差し出せ! ~

Children of Bodom:Something Wild洋楽レビュー
洋楽レビュー

Children of Bodom (チルドレン・オブ・ボドム) 1枚目のアルバムである「Something Wild」。

昨年末の12月に解散に近い分裂のあったチルドレン・オブ・ボドム。このアルバムは1997にリリースされた、バンドの始まりのアルバムです。

リズムギターは当時とは異なりますが、このアルバム前から一緒に活動していたメンバーが昨年末に脱退するとは、よっぽど関係悪化があったんでしょうね。

メロディックデスメタルであるのは1枚目から変わりませんが、特にアレキシ・ライホのデスボイスの発声方法が異なるのが印象的に感じます。

アルバム・ジャケットに毎回描かれることになる鎌を持った死神「Roy the Reaper」が断トツで生々しいのも、始まりの1枚目だからでしょうか?

初期だからこそ演奏も異なりますし、あらためて聞くと面白く感じるアルバムです。

Something Wild 収録曲概要

「Something Wild」の収録曲は以下の通りです。

  1. Deadnight Warrior
  2. In the Shadows
  3. Red Light in My Eyes, Pt. 1
  4. Red Light in My Eyes, Pt. 2
  5. Lake Bodom
  6. The Nail
  7. Touch Like Angel of Death
  8. Children of Bodom
  9. Mass Hypnosis

8、9曲目は再発時に追加されたボーナス・トラックです。8曲目は2枚目「Hatebreeder」の別バージョン。9曲目は「Sepultura」のカバー曲です。

9曲でも44分とコンパクトなアルバムですが、オリジナルの状態だとものすごくコンパクトですね。追加された曲も、うまく収まっているのもいい感じです。

特にカバー曲は9枚目のアルバム「I Worship Chaos」まで続く、ボーナス・トラックの定番となるので、今あらためて見てみると興味深いつながりです。

Deadnight Warrior

オープニング曲の「Deadnight Warrior」。(1曲目)

人から変わっている姿が表されている曲で、アルバム・ジャケットに毎回描かれている鎌を持った死神「Roy the Reaper」が生まれたと言える曲です。

You’re the guard of dead ones
In the night I’ll find you to drink your blood

「あなたは死者の番人。夜、あなたは自分の血を飲むことを見つけるだろう」。死神へは自分を殺してなったとも取れる、興味を引かれる歌詞です。

戦士になりたかったのに、死神になったのかも…。曲としてもカッコいい曲ですが、自分が死神へと変わっていく曲と考えると、面白みが増しました。

前身バンドから改名。アルバムのオープニングとしてもピッタリな曲です。

In the Shadows

歪んだベースのイントロで始まる「In the Shadows」。(2曲目)

影の中に落ちていく自分を歌った曲です。吐き捨てるかのような歌い方も特徴的で、途中からは聞けなくなったタイプの、初期だからこその曲になっています。

Just justify my longing to die
Bury me down at last

「死への憧れを正当化し、私を埋めて」。完全に闇に落ちていく様です。闇の中に落ちていくのを影のせいにしているのは、救いを求めているのかも…。

最初に聞いていた時は歌詞は気にしていませんでしたが、興味深い歌詞です。

Lake Bodom

ボトム湖のことを曲にした「Lake Bodom」。(5曲目)

1960年に実際に起こったボトム湖殺人事件がバンド名の由来となっていますので、バンドの始まりの1枚目として必要だった曲といえます。

ボトム湖殺人事件はいまだ未解決の、謎に包まれている事件です。アルバム・タイトル「Something Wild」もこの曲の歌詞に出てくるので、重要な曲ですね。

キーボードソロもあるなど、後に続くチルドレン・オブ・ボドムのスタイルも感じさせる曲になっているのも、この曲の興味深いところです。

The last song of hate
is a song of my heart

「憎しみの最後の歌。私の心の歌」。被害者になった方の思いを代弁したような歌詞が出てくるのも、いまだ未解決の殺人事件の重みを感じさせます。

Touch Like Angel of Death

本編のラストとなる「Touch Like Angel of Death」。(7曲目)

「Deadnight Warrior」で生まれた、鎌を持った死神「Roy the Reaper」。名実ともに、「死神として役割を開始したような曲です。

and forced to make you dead

「そしてあなたを死なせた」。ふれるのは死神としての役割を遂行するためというのは、重くもあり切なく感じます。スクリームは嘆きの叫びでしょうね。

流れていくような曲もカッコいいですが、歌詞が興味深い曲です。自分も昔間違えていましたけれど、曲名の「like」は好きでなくて、「…のような」ですね。

学生の時に歌詞に興味を持っていたら、こんな初歩ミスはなかったのですが…。

英語の勉強にもなるので、何を歌っているのかな? と見るのはオススメです。特にメタル系は日常で使わない言葉が多く出てくるので、興味深いですよ。

デスボイスは聞き取りづらいですから、歌詞を見てなるほど! ということも多いです。聞いているだけで伝わってくる部分もありますが、より深くですよ。

あとがき

バンドの始まりとして、興味を引かせるには十分過ぎるアルバムです。

アレキシ・ライホの歌い方が今とは違ったり、チューニングも低くないので、同じバンドではあるけれど違った印象でも聞けるアルバムです。

20年以上前のアルバムで音質は改善余地がありですけれど、バンドの初期衝動が満載で、最初だからこその勢いを感じます。今聞いてもカッコいいです。

始まりのアルバムとしてだけでなく、バンドの成長の過程が聞けるアルバムです。チルドレン・オブ・ボドムに興味を持ったならば、聞いておきましょう。

 

以上、『Children of Bodom:Something Wild ~この手に全てを差し出せ! ~』でした。

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