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Children of Bodom:Relentless, Reckless Forever ~止まることはない~

Children of Bodom:Relentless, Reckless Forever洋楽レビュー
洋楽レビュー

Children of Bodom (チルドレン・オブ・ボドム) 7枚目のアルバム「Relentless, Reckless Forever」。

前作「Blooddrunk」から3年。既存のアルバムとは異なる実験的な要素が多く含まれていて、試行錯誤しているのが聞ける内容の1枚。

結果として最高の1枚ではなくとも、だからこそ逆に面白みが感じられます。

Relentless, Reckless Forever 収録曲概要

「Relentless, Reckless Forever」収録曲は以下の通り。

  1. Not My Funeral
  2. Shovel Knockout
  3. Roundtrip to Hell and Back
  4. Pussyfoot Miss Suicide
  5. Relentless, Reckless Forever
  6. Ugly
  7. Cry of the Nihilist
  8. Was It Worth It?
  9. Northpolethrowdown

タイトルに「Bodom」が含まれない、初のアルバム。バンドの経緯からもお決まりになっていたことが抜けているのは、興味深く感じさせます。

結果として10枚のアルバムを残したチルドレン・オブ・ボドムですが、タイトルに「Bodom」が含まれないのは、今作と10枚目「Hexed」のみ。

サウンドの傾向も他のアルバムとは異なりますし、長く継続したバンドだからこその面白さと言えます。変わらないのも手ですが、変化もありですから…。

ちなみにメンバーは後日談として、1番気にいらないアルバムと発言しています。実験要素があるからこそというのが、その大きな理由ではないでしょうか。

ただし、音の変化は聞いて感じ取れますが、そんな悪いとは思わない内容です。

Not My Funeral

終わったのは自分でなかった「Not My Funeral」。(1曲目)

ギタリストであれば、つい弾きたくなってしまうリフ。いい意味で引っかかるタイトルもですし、アルバムの頭としてのインパクトはバッチリです。

It’s not my funeral

「これは俺の葬式じゃない」。死んだと思っていたのに、他人の葬式だった。自分が見えていないからこそ、現実も頭の中とは異なるものになっている。

その世界感も面白いですし、恐らくアルバムの中で1番多くの方が興味を引くであろう曲。MVがあったら、導入も含めてもっと面白いことになったかも…。

Shovel Knockout

Apple Music Movie IconShovel Knockout
フルMVをApple Musicで観る

「Not My Funeral」から墓でつながる「Shovel Knockout」。(2曲目)

乱暴な表現ですが、死んでしまった人への思いが感じられる曲。死んでしまったのが自分ではないと気付いたからこその、感情表現なのかも…。

For one day your grave
I’m gonna spit and piss

「いつかあんたの墓に唾を吐き、小便をする」。これは侮辱しているのではなく、なんで逝ってしまったんだよ…。の思いではないでしょうか。

だからこそ、”した”ではなく、”いつか”なのかなと。寂しさ隠しの表現かも。

Would you really think I ever dug you?
Hit me with a shovel if I do

「俺があんたを掘ったことがあると思う? そう思うなら、シャベルで俺を殴ってくれ」。死んだ人が生き返らないなんで、俺でも知っている。

周りから見て、死んだ人への思いが異常に見えているのかも…。詞を見ていくと、冒頭の「Go!」が嘆きであろうようにきっと感じますよ。

Roundtrip to Hell and Back

存在が変わったからこその「Roundtrip to Hell and Back」。(3曲目)

ミディアム・テンポでも、重さとは異なる表現。音のバランスによるのが理由だと思いますが、新しい形でありながら、COBならではの表現を感じさせます。

And I’m bounded in a place that once was Heaven

「俺は以前は天国だった場所に縛れれている」。同じ場所であっても、天国にも地獄にもなる。場所は極端ですが、見方によって実際にあるかも。

ついドラゴンボールでフリーザーが天国(?)木につ吊るされ「地球の地獄」と発言していたのを思い出してしまいました。状況が違うかもですが…。

現状の自分の英語力だと込められた意図は今の理解できない部分もあるとはいえ、思いの他にこの曲の歌詞には深いものがありそうです。

Relentless, Reckless Forever

アルバム・タイトル曲。「Relentless, Reckless Forever」。(5曲目)

何があっても諦めない意思。遮ることはできないというのは、テーマも歌詞も今までとは異なるのもの。タイトル曲だからこその、変化が強く感じます。

Forever, I’ll stay on the run

「永遠に走り続ける」。何人たりとも、止めることはできない。聞き方や見方によっては、めちゃくちゃポジティブとも言えそうです。

反対に言えば、諦めが悪い。執念であるのかもしれません。

Was It Worth It?

Apple Music Movie IconWas It Worth It?
フルMVをApple Musicで観る

アルバムからの先行シングル「Was It Worth It?」。(8曲目)

既存のイメージとは大きく異なる曲。だからこそ変化を見せるためにシングルとしてリリースしたと考えると、面白みがあります。

Was it worth it?

「それは価値があった?」。曲の中では痛みを感じることに対してですが、このアルバムでの変化に対しても意味した言葉であるように思えるから面白い!

全体的にですが、特にギター・ソロは既存とは異なる雰囲気がありますよ。

Northpolethrowdown

怒りにまみれた「Northpolethrowdown」。(9曲目)

COBならではを含みながら、スラッシュ・メタルの要素が強い曲。鍵盤が入るのに加え、音の分離がはっきりしているからこそ、音に面白みがあります。

Dead men all in the snow
Fuck!

「雪の中で死んだ男たち。クソ!」。望まれない死に方をするからこそ「North Pole Throw down = 北極を投げる」とは、怒りの言葉でしょうね。

北欧だと実際寒さであることですから、誰か実在の人物がいるかも…。バンド名もボドム湖殺人事件が由来なので。実際はどうなんでしょうね。

あとがき

配信では含まれていませんが、日本盤ボーナス・トラックは、エディー・マーフィー「Party Al lthe Time」。ポップ要素満載で,全く毛色の異なる曲。

もともとボーナス・トラックは遊びのある曲が多かったですが、アルバムとの音の変化の面白いです。シングルとしては別途配信されているので、聞けますよ。

インタビューでも語っていますが、最高の物と生み出そうと変化を恐れずに実行した結果が今作の内容。実際に音に変化があるのですから、面白いです。

後日談でメンバーは気に入らないと言っても、実行したからこその結果。長く活動するからこそ挑戦をしていくのは、生のバンドゆえではないでしょうか。

 

以上、『Children of Bodom:Relentless, Reckless Forever ~止まることはない~』でした。



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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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