Children of Bodom:Hexed ~過去形ではなく未来を予測していた~

Children of Bodom:Hexed洋楽レビュー
洋楽レビュー

Children of Bodom (チルドレン・オブ・ボドム) 10枚目のアルバムである「Hexed」。

前作「I Worship Chaos」から、3年5カ月ぶりとなるアルバムです。COBはメロディックデスメタルバンドで、デスメタルが苦手な人でも聞けるバンドです。

メロディがカッコいいのと、嫌味のないデスボイスであるのが理由でしょうか?

今をときめくOfficial髭男dismの藤原聡、小笹大輔がお互いに好きで意気投合したという、ヒゲダン結成のきっかけの1つにもなっているバンドです。

音楽性は全く異なりますが、メンバーはメタルがの血も流れている人たちです。純粋なヒゲダンファンにはオススメしませんが、COBもカッコいいですよ。

自分も電話の着信音を4枚目のアルバム「Hate Crew Deathroll」収録の「Needled 24/7」にずっとしているぐらい、好きなバンドです。

ここ数作では1番できのいいアルバムで、チルボド入門編にもオススメします。

Hexed 収録曲概要

「Hexed (Deluxe)」の収録曲は以下の通りです。

  1. This Road
  2. Under Grass and Clover
  3. Glass Houses
  4. Hecate’s Nightmare
  5. Kick in a Spleen
  6. Platitudes and Barren Words
  7. Hexed
  8. Relapse (The Nature of My Crime)
  9. Say Never Look Back
  10. Soon Departed
  11. Knuckleduster
  12. I Worship Chaos (Live)
  13. Morrigan (Live)
  14. Knuckleduster (Remix)

11曲目までが本編で、12曲目以降はデラックス盤のボーナス・トラックです。ボーナス・トラックは完全におまけと考えたほうが、楽しめると思います。

CDの時は輸入盤と邦盤の価格の違いからあったボーナス・トラックは、サブスク配信主体となっていくなかで、今後は変わっていきそうな気がしました。

価格差の違いではなく、繰り返し聞いてもらうためには不要なものだからです。特にスタジオ盤にライブ音源が含まれるというのは、あまり合わないですよね。

ボーナス・トラックはおまけでも、本編の11曲はしっかりと楽しめるアルバムです。次々と繰り出される楽曲は、聞いても弾いても熱くなれますよ。

This Road

オープニング曲の「This Road」。(1曲目)

のっけから心を奪うリフで始まる曲が1曲目にあるのは、聞いていて安心してしまいます。やっぱりCOBのアルバムは、こうでなければなりません。

「This Road = この道」とシンプル過ぎる曲名も、面白く感じます。道というと未来を感じさせる場合が多いですが、この道は私を殺すで終わるんです。

私を殺すであるのに「oh yeah」と続くのは、デスメタルならではですね。正確で無機質も感じる高速のバッキングだからこそ、歌詞の痛みが増していますよ。

曲名の通り、道路に歌詞が次々と表示されるリリックビデオがカッコいいです。

Under Grass and Clover

アルバムの中で1番ポップな曲の「Under Grass and Clover」。(2曲目)

曲名も「Under Grass and Clover = 草とクローバーの下」優しいイメージさえありますが、歌詞を見ると土の中います。墓の中にいるという感じです。

「A new sense of hope appears = 新しい希望を感じる」というのは、生まれ変わると意味している気がしました。だからこそ、曲がポップなのかも…。

ただし、殺されていくなかでの妄想でしかないようにも思えます。人によって異なる解釈ができそうな歌詞は、見てみることをオススメします。

Platitudes and Barren Words

善意と不毛な言葉という意味深長な曲名の「Platitudes and Barren Words」。(6曲目)

淡々と進んでいく曲ですので最初は引っかからない曲かもしれません。ですが、何回も聞いているうちに気になってくるスルメ曲です。じわじわときます。

MVのラストシーンでも表現されていますが、どんな言葉も発するだけではなく行動に移さなければ意味がないといっているようです。勝つためには特に…。

少し不思議な曲ですけれど、聞いていていろいろな思いを感じる曲です。

Hexed

アルバム・タイトル曲の「Hexed」。(7曲目)

畳み掛けるようなスピードナンバーはカッコいいです。曲が激しく早いからこそ、曲終わりの静けさが印象的な曲になっています。痛みを感じますね。

呪いやまじないの過去形となる「Hexed」。あとがきでも記述しますが、このアルバムでのツアーでのメンバー関係悪化を予言していたかのようです。

Kill me once, who’s to blame?
kill me twice, I’m yours to claim

歌詞にある「私を1度殺す。誰に責任があるのか? 私を2度殺す。私はあなたの物だと主張する」という感じですが、今見るとすごく意味深長な歌詞ですね。

Knuckleduster

アルバムのラストを飾る「Knuckleduster」。(11曲目)

ボーナス・トラックでリミックスが収録されているだけでなく、2005年リリースのEP「Trashed, Lost & Strungout」収録曲の再録音です。

インタビューでもっと注目を集めてもいい曲だということでの再録音での収録ですが、オリジナルよりも輪郭がはっきりした形で聞きやすくなりました。

最初に聞いた時に聞いたことがある感じがするなとは思っていましたけれど、今作の収録のバージョンの方が圧倒的に印象に残る曲です。再録音成功ですね。

Knuckledusterとは、メリケンサックのことです。メリケンサックはビー・バップ・ハイスクールとかの昔の不良や、映画の不良が手にはめる武器ですね。

デスボイスだと歌詞が聞き取れないですけれど、歌詞を見ると最終的にあなたをメリケンサックをつけて打ちのめさなければならないという、切ない曲です。

曲終わりを聞いていると、したくてやっているんじゃないという切なさが伝わってきます。アルバムラストにはまるので、発表が早すぎた曲かもしれませんね。

あとがき

現在の最新作ではありますが、Children of Bodomとしての名義上は、これが最後の作品になるかもしれません。

今日2019年12月15日の地元ヘルシンキ公演を持って、バンド名の権利をこの先5年間は所有をしている3人のメンバーが脱退するからです。

リズムギターは変更のあるバンドでしたが、キーボディストのヤンネ、ベーシストのヘンカ、ドラマーのヤスカが脱退するのはびっくりなニュースでした。

今作でのツアーでメンバー関係が即解散になりえたぐらい関係が悪化したとのことですが、20年をこえる付き合いがあるのに何があったのでしょうか?

ほぼ全曲の作詞作曲をギター・ボーカルのアレキシがしていたのでバンドの音楽性は変わらないでしょうけれど、名義も含めて残念ですね。

すでにベーシストとドラマーは決定しているそうですが、音楽性上キーボディストは肝になるので、どうなるのか見守りたいと思います。

脱退など寂しさがありますけれど、内容はしっかりと楽しめるアルバムです。

 

以上、『Children of Bodom:Hexed ~過去形ではなく未来を予測していた~』でした。

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