Children of Bodom:Hatebreeder ~憎しみだけが増えていく~

Children of Bodom:Hatebreeder洋楽レビュー
洋楽レビュー

Children of Bodom (チルドレン・オブ・ボドム) 2枚目のアルバム「Hatebreeder」。

前作「Something Wild」から、2年2カ月ぶり。よく聞くとかなり演奏が荒いのですが、それだけにライブ感がたっぷりの1枚。

この時点だからこその内容といえるアルバム。突き抜けた勢いが聞けます。

Hatebreeder 収録曲概要

「Hatebreeder」収録曲は以下の通り。

  1. Warheart
  2. Silent Night, Bodom Night
  3. Hatebreeder
  4. Bed of Razors
  5. Towards Dead End
  6. Black Widow
  7. Wrath Within
  8. Children of Bodom
  9. Downfall
  10. No Commands (Stone cover)
  11. Aces High (IRON MAIDEN cover)

10、11曲目はアルバム恒例のカバー。IRON MAIDENのメタルとして選択は分かる気がしますが、Stoneを選択するのは興味深い。

後にバンドのギタリスト ローペ・ラトヴァラが加入するのですから、つながりというのは分からないものです。

他のアルバムではいかにもボーナス・トラックという感じですが、1枚の中に馴染なじんでいるのもポイント。原曲を知らなければ、オリジナルと思うかも…。

だからこそ、全体を通して突き抜けるような勢いになっているのでしょう。

Warheart

敵対心を宣言する「Warheart」。(1曲目)

歪んだベースと絡みあって始まるイントロがカッコいい曲。聞いていて一気に引き込まれてしまうバチバチな演奏のバトルは、オープニングにピッタリ!

メタルだからこその、熱さとカッコよさが聞けます。

I’m the coldblooded killer, who’ll fuck you up

「俺は冷血な殺人者。あんたを犯してやる」。攻撃的な思いだけでなく、自分を奮い立たせせるための宣言のようにも聞こえます。

連弾をしている鍵盤の音が痛いのですが、そこがまた思いの強さにつながっているのがいい感じ。「Hatebreeder」の世界に引き込まれます。

Hatebreeder

アルバムタイトル曲「Hatebreeder」。(3曲目)

イントロの構成が似ているので、最初は「Silent Night, Bodom Night」の続きかと思わせる曲。憎しみの感情が増大していくのが、重みとなっています。

I hate you from the bottom of my heart

「心の底からあなたを憎む」。裏切られたと気付いたからこその、憎しみ。「Hatebreeder」は言葉をくっつけただけだと思いますが、はまってます。

ただあなたに対しての憎しみが増えていくというのが、切なくも痛いです。

Towards Dead End

自らで行き止まりへと進んでいく「Towards Dead End」。(5曲目)

流れていくようなメロディーは、立ち止まることなんてありえないのを表しているのかも…。聞くとカッコいいのですが、寂しさも持ち合わせた曲。

Little by little the end is drawing near
Another night and so little blood to spare

「少しずつ終わりに近づいていく。もう1夜、血を惜しまない」。死へと自らの足で進み、向かうことに悩んですらいないのが寂しくなります。

歌詞を見ながら聞いていると、三途の川に並びにいくような情景が思い浮かぶ人もいるかも…。止まることがなく一気に流れていくのが、また切ないです。

Children of Bodom

バンド名と同じ曲名「Children of Bodom」。(8曲目)

「Bodom」シリーズの1曲。ボトム湖殺人事件がバンド名の由来となっていますので、表現することが必要なんでしょう。

Something Wild has survived!

「ワイルドなやつが生き残った」。悲しみと怒りを表現する中で、最後に1枚目のアルバム・タイトルも含まれるメッセージ。

受け取り方は人それぞれだと思いますが、深い思いがありそうです。後からボーナス・トラックとして1枚目に追加されるのも、ここで聞くとなるほどなと。

バンド名というだけでなく、深く入り込んでいくと面白みの増す曲です。

Downfall

バンドの代表曲の1つ「Downfall」。(9曲目)

自分が崩れ落ちていくという、寂しさがあふれた曲。攻撃性が高いバンドだからこそ、切ない思いが叫びとなって心に入りこんできます。

The ruins are about to crumble down

廃墟はいきょが崩壊していく」。建物ではなく、自分たちが作り出したものが崩れていくことを「Downfall = 没落」。自身で気付いているからこそ、切ない…。

デスボイスだからこそ叫びが悲しみに。歌詞を見るとより寂しさがましていく曲。崩れていくからこその美学というか、心にぐっときます。

1曲としても注目ですが、アルバムの中で聞くとより思いが切ないです。

Aces High

IRON MAIDENのカバー「Aces High」。(11曲目)

オリジナルに形は近いですが、COB流にブラッシュアップされた形。テンポも上がるととも、曲としての攻撃性が上がっています。

Fly to live

「生きるための飛ぶ」。デスボイスで叫びだからこそ、思いが強く聞こえます。オリジナルよりも先に聞いたので、IRON MAIDENにふれるきっかけのカバー。

ガチで最後までやりきったというのが、カッコよさにつながっています。

あとがき

テンポの早さだけじゃない、全体を通してライブ感と勢いの感じられるアルバム。初期の低音でのデスボイスも、うまく曲にマッチしています。

「Hatebreeder」がリリースされたのは、1999年。バンドの状態も含めてこの時だからこそ収められたという内容は、今に聞いても新鮮でカッコいい!

ギターと鍵盤のバトルもバチバチなので、楽器を弾く人、メタラーであれば熱くならない理由は何もありません。無理やりな形でないのもポイント!

たまにふと聞きたくなるのですが、いつになっても熱くさせてくれます。

 

以上、『Children of Bodom:Hatebreeder ~憎しみだけが増えていく~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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