Children of Bodom:Follow the Reaper ~そろそろ逝きましょうか? ~

Children of Bodom:Follow the Reaper洋楽レビュー
洋楽レビュー

Children of Bodom (チルドレン・オブ・ボドム) 3枚目のアルバム「Follow the Reaper」。

前作「Hatebreeder」から約1年半ぶり。1、2枚目とはサウンドが変化してきているのが特徴で、全アルバムの中でも1番聴きやすくポップかも…。

普段メタルを聴かない人には「どこがポップ? 」となりそうですが、続く「Hate Crew Deathroll」と合わせて、COBを聞くなら確実に抑えておきたい1枚です。

Follow the Reaper 収録曲概要

「Follow the Reaper」収録曲は以下の通り。

  1. Follow the Reaper
  2. Bodom After Midnight
  3. Children of Decadence
  4. Everytime I Die
  5. Mask of Sanity
  6. Taste of My Scythe
  7. Hate Me
  8. Northern Comfort
  9. Kissing the Shadows
  10. Hate Me! (Single Version)
  11. Hellion (W.A.S.P. cover)

9曲目までが本編で、10、11曲目はボーナス・トラック。カバーが入るのは10枚目「Hexed」を除いて、恒例パターンのお楽しみトラック。

アルバムの世界観とは異なるのですが、COB流になっているのが面白く、毎回楽しみにしている人も多かったはず…。実に遊び心があるサウンド。

権利の関係からなのか、再発時にボーナス・トラックはちょいちょい変更されているのですが、本編が充実しているからこそ成立しているのもポイントです。

Follow the Reaper

オープニングを飾るタイトルトラック「Follow the Reaper」。(1曲目)

イントロで一気にアルバムの世界観に引き込まれる曲。シンプルなリフの中に、鍵盤の音がプラスされることで加わる冷たさが、心地よく感じます。

ギターリフだけでは、表現ができない世界。キーボードソロもカッコいい!

“I was only 21 when I died”

「俺が死んだのは、21歳の時だった」。自分の死を正当化するような歌詞の中、最後に具体的な年齢が出てくるからこそ、よりリアルに…。

この曲を聞いている時に振り向くと、ジャケットの死神がいるような感覚さえするのですから不思議。青というのが、冷たさを感じさせます。

Bodom After Midnight

アルバムの中でも特にポップな「Bodom After Midnight」。(2曲目)

メンバー3人の脱退。権利上でChildren of Bodomは使えず、アレキシ、ダニエルが継続するバンド名となった曲。意外性のある発表でした。

見たり、聞いてすぐに分かるようにするとはアレキシがインタビューで語っていましたが、当てられた人は少ないかも…。他にもいい候補はありますから。

The reaper is on the other side, let’s go

「死神は向こう側、行こう!」。これもバンド名にするのに、マッチしていたのかもですね。音楽として基本は変わらなくても、新たなメンバーと名称変更。

この曲はリリース時よりも新しいバンド名ということで聞く人が増え、実は良かったと気付く人が多そうです。自分も正にその一人…。

バンド名になったぐらいですから、ライブで演奏されることも多くなるかも?

COBの曲の中だとブレイク部分以外は難易度は低めですので、コピーをする1曲目にいい感じですよ。歌メロを変えても面白くなるかも…。

Everytime I Die

寂しさが漂う「Everytime I Die」。(4曲目)

みしめるように歌う言葉が、実に寂しい。デスボイスというと叫び声になっていることが多いですが、この曲で聞ける声は少し異なります。

I’ll let the wind blow out the light
‘cause it gets more painful every time i die

「風に吹かれて光が消える。死ぬたびにつらくなるから」。歌詞も見ると、さらに寂しくなります。本来1度である死が繰り返すというのも、意味深長。

2000年のリリース時点でシングル曲でなく、アルバム収録曲のMVを撮影されたとうのは、いろいろな意図が隠れているのかもしれません。

Hate Me

アルバムに先行してシングルカットされた「Hate Me」。(7曲目)

恐怖を表現しているかのような、イントロの連弾の鍵盤。インパクトのあるスピードナンバーは、アルバムの中でも象徴となる曲。好きな人が多いですね。

流れるようなメロディの中に、吐き捨てるようなデスボイスがカッコいい!

Y’know that I don’t fucking care if I live or die

「俺が生きようが気にしていない」。悲しく寂しい思い…。言葉数が多く、自分は死ぬために生きていると歌っているのに、最後に「If you hate me!」。

自分の思いだけでなく、”あなた”という対象が出てくるのが、切ないです。

Northern Comfort

アルバムの中でもギターが特にカッコいい「Northern Comfort」。(8曲目)

ギタリストであれば、ノックアウトされること請け合いな曲。音数も多くバチバチぶつかっているのですが、クリアに前に出てきているのも良さの1つ。

You’re alone!

「あなたは一人! 」。死神からの言葉であるのか、自ら自分に言い聞かせる意味であるのか、どちらでも解釈ができる歌詞で興味深い。

リフからソロ、エンディングまでカッコいいからこそ、アレキシがメタルバンドの単なるギターボーカルとは違う! と思い知らされます。

良曲ぞろいのアルバムですが、1曲だけを選ぶなら自分はこれですね。

あとがき

このアルバムはたまにふと聞きたくなるのですが、鍵盤とギターのバランスがよくて、カッコいい! 何より曲がいいのがポイントじゃないでしょうか。

それでいて冒頭でも記していますが、実にポップ。メロディアスで思わず口ずさみたくなるフレーズ、弾きたくなる曲は、優れたアルバムの証拠かなと。

プラスして、寂しい思いに見入ってしまう歌詞も特徴です。20年前のリリースだからこそMVは古さを感じますが、今も新鮮に聞こえる音。

バンドとしても「Hate Crew Deathroll」に続く、重要なキーとなっているアルバム。デスボイスに抵抗がある人にこそ、聞いてほしいです。

 

以上、『Children of Bodom:Follow the Reaper ~そろそろ逝きましょうか? ~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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