Camila Cabello (カミラ・カベロ) 2枚目のアルバム「Romance」。
前作の1枚目「Camila」から約2年。カミラ・カベロの色がより濃くなったような内容になっています。
しかも「Camila」の時もFifth Harmony (フィフス・ハーモニー)の活動の時よりも色濃くなったように感じたのですが、今作はさらにという感じです。
12月と冬で外は寒くなっていますけれど、アルバムジャケットの赤のドレスのような情熱と熱さを感じられる内容となっています。
女性のポップスではありますが、カッコいいなと思える興味深い1枚です。
Romance 収録曲概要
「Romance」収録は以下の通り。
- Shameless
- Living Proof
- Should’ve Said It
- My Oh My (feat. DaBaby)
- Señorita
Camila Cabello & Shawn Mendes - Liar
- Bad Kind of Butterflies
- Easy
- Feel It Twice
- Dream of You
- Cry for Me
- This Love
- Used to This
- First Man
「Romance」というアルバム・タイトルの通り、14の恋のロマンスが聞ける1枚。ラブソングであるのに、甘ったるいラブソングはありません。
あなたが好き、愛しているという甘ったるいのも好きですが、少し異なるラブソングは聞いていて気になります。カッコよさがあるんです。
また、バックの演奏を注目して聞くと、音数が思いの外に少ないことにビックリします。カミラ・カベロの情熱的な歌や歌詞もいいですが、演奏も注目ですよ。
Shameless
オープニング曲「Shameless」。(1曲目)
曲名の「Shameless = 恥知らず」だけでなく、インパクトが強い曲。個性がある今作中でも、オープニングにベストといえます。
少しドキドキした時のテンポであるのが、印象度を上げる結果になっている聞いていて面白い曲。アタックで強調しているのが、歌なのもいいですね。
恋をして相手を必要とするのも必要とされるのも、よく見られようと恥をかくことを恐れていては、結果に結びつかないよと言っている気がしました。
恥をかくというのは、恋でなくても多くの行動に必要なことです。あえてクセのある歌い方にしているのが、気になって繰り返して聞いてしまいます。
Living Proof
穏やかな曲調とは裏腹に、情熱的な愛情を歌った「Living Proof」。(2曲目)
あなたと一緒にいられることが私の生きている証とは、なかなか言える言葉ではありません。幸せな思いを感じているからこそ、穏やかな曲なのでしょうね。
キリスト教で歓喜や感謝を表す「Hallelujah = ハレルヤ」を歌うと何回も曲中にでてくるのですが、あなたと出会えたことに感謝をしているように感じます。
ささやくように歌ったり、曲が穏やかであるのが、より思いが伝わってくるよう。1回聞いてすぐよりも、繰り返して聞くことで思いが強くなりますよ。
Señorita
ショーン・メンデスとのコラボ「Señorita」。(5曲目)
スペイン語で未婚の女性を意味する「Señorita = セニョリータ」。実カップルというのもありますが、ショーン・メンデスの包み込むような声が印象的です。
この曲はコラボとしてデュエットをしているからこそ、情熱的な恋の歌になっています。歌詞も含めて、日本のアーティストでは聞けない情熱さですね。
曲中に何回も出てくる「I love it when you call me Señorita = あなたが私をセニョリータと呼ぶ時が好き」なんて、ぐっと引かれる歌詞でした。
ラブソングであるのに、カッコいいなの思いが強くなる曲です。
Liar
スタッカートできちっときって歌うのが印象的な「Liar」。(6曲目)
「Liar = うそつき」ですけれど、きって歌うことが思いの念がこもっているように聞こえます。トランペットのメロディーも含めて、とても興味深い曲。
1つのうそが疑いを生み、大きな疑いになっていく様子が面白く感じます。
タイトルが思い出せないのですが、サビのメロディーにとても似た曲があるんです。思い出せないからこそ、聞いていてすごく気になった曲でした。
歌詞の補完をするようなストリー仕立てのMVは面白いので、オススメです。
Cry for Me
サビが印象的な「Cry for Me」。(11曲目)
「Cry for Me = 私のために泣く」は相手が泣くのではなく、心の中のもう1人の私のように聞こえました。泣いているのは、自分自身という感じです。
もう1人の自分と会話のやり取りをしているような歌詞は、サビの繰り返すメロディー以上に気になってしまいました。歌詞の内容を含めて興味深い曲です。
動画のスタジオライブがカッコいいのに、歌い終わりの笑顔がキュートですね。
Used to This
これに慣れているという少し意味深長な「Used to This」。(13曲目)
アルバムの中で最もシンプルと言えますが、歌詞に込められた思いはアルバムの中で1番複雑ではないかと感じる曲。解釈がいろいろとできますよ。
慣れることができたのはあなたを失って1人で過ごすことなのか、あなたと一緒に過ごすことなのかは、聞く人によって印象が違ってきそうです。
シンプルだからこそ、歌詞を含めて気になった曲でした。聞く時によって感覚が変わってきそうですが、1人でいることに慣れたのかなと今は感じています。
あとがき
14曲とフルボリュームでありながら、47分とコンパクトであるのもポイントのアルバム。不要な曲の部分はカットするという、お手本にもなりますよ。
また、演奏がシンプルでバックの音数が少なくてもゴージャスな感じ。歌詞の解釈を聞く人のよって幅を広がったのが、1枚目との違いな気がしました。
このアルバムの内容は、日本人では表現が不可かも…。カミラ・カベロはまだ22歳というのですから、この表現力には驚きしかありません。
1枚目の「Camila」も好きでよく聞くのですが、2枚目の「Romance」も長い期間楽しんで聞けるアルバムになりそうです。寒さが吹き飛ぶ内容ですよ。
以上、『Camila Cabello:Romance ~私が体験してきた14の恋の物語~』でした。
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JOE (ジョウ)
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