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美的計画:BITEKI ~常に自分の理想とする姿であり続けたい~

美的計画:BITEKI邦楽レビュー
邦楽レビュー

美的計画 (びてきけいかく) 1枚目のアルバム「BITEKI」。

川谷絵音の作る曲を異なるボーカリストに歌ってもらい、最終的に1枚のアルバムを作ることを目標としていたプロジェクトの第9弾にして最初の集大成。

KISSのたびギュッとグッと」から始まった計画が、1つの形になりました。

BITEKI 収録曲概要

「BITEKI」収録曲は以下の通り。

  1. まだ浅はか (feat. 和ぬか)
  2. 青い理想郷 (feat. 春茶)
  3. 瞳に吸い込まれてしまう (feat. 謎女)
  4. 電話と恐竜 (feat. 相沢)
  5. 恋のこと
  6. ハートは温泉美人の私のものよ (feat. 謎女)
  7. 点と線 (feat. さとうもか)
  8. だからラブ (feat. 相沢 & 映秀。)
  9. ピーナッツバターシークレット (feat. CLR)
  10. KISSのたびギュッとグッと
  11. マウントゲーム (feat. 青空 & 絲花)
  12. 文読む私 (feat. 謎女)

異なるボーカリストに歌ってもらうという趣旨の通り、12曲で10人が参加。にしな、相沢が2曲、謎女が3曲と複数曲歌っていますが、実に参加者の多い1枚。

その手法としてはサンタナなどのソロギタリスト、DJなどのアルバムに近いと言ってよさそうです。邦楽で言えばトリビュート・アルバムでしょうか。

楽器隊だとどんなに参加者が多くても分からない部分もありますが、メインで歌うボーカリストが異なるのは容易に聞いて理解できる変化。

人数が多くなるほどにしっちゃかめっちゃかになってる時も多々ありますが、1枚のアルバムとしてしっくりした形にまとまっているのは特筆ポイントです。

これを難なく実現してしまうのも川谷絵音の凄さであり、アルバム・タイトルの通り、美的になりえないものは入れるわけには行かないということでしょうか。

単曲でもですが、1枚を通してじっくりと楽しめるアルバムです。

電話と恐竜 (feat. 相沢)

私という存在を消さないで「電話と恐竜 (feat. 相沢)」。(4曲目)

通常は結びつかないであろう電話と恐竜という言葉。タイトルからして興味を引かれますが、歌詞を見ればなるほどね〜と納得してしまうものがあります。

電話連絡がないからこそ、生まれて大きくなっていく不安。あなたの頭の中から絶滅した恐竜の様に私を消さないで! の思いが聞けます。

目の前が暗かった
セピア色ってこんな感じ?
ジョークと不安のマリアージュ

あなたからの連絡がなくて不安が大きくなり、見え方が変わってくる景色。マリアージュは食べ物の味ので最近よく使われますが、この表現はいいですね。

私にもう興味が無くなったからではなく、いたずらごころのジョークやたまたま忙しくて偶然であってほしいとの思いを感じさせます。

きっと鳴ってる
夢でダイナソー

私から連絡してもいいけれど、それをしてしまったら終わってしまう気がする。別れの予感がするからこそ、あなたからの電話を待っている。

でも、夢の中では電話がなっている気がするからこそ、待ってしまう。きっと私はあなたの中で終わった存在ではないと信じているから…。

結果を薄々は感じている、そうなる可能性が高いと感じての歌は寂しげです。この曲は女性目線ですが、indigo la endで男性目線の曲があってもいいかもです。

点と線 (feat. さとうもか)

テレビドラマ「君があざとくて何が悪いの?〜僕らの恋日記〜」主題歌「点と線 (feat. さとうもか)」。(7曲目)

重なり合うことのない、点と線。タイミングさえ合えば分かり合えるのに、実際はお互いの気持ちがすれ違ってしまう。恋ではよくありえることです。

わかるわけないサイン
ちゃんと見ても間違えちゃうよ

心が噛み合っていれば分かるサインも、気付けない。分かってもらえないというのは、もやもやがたまる瞬間でもありそうです。

出す方は気付いてもらえない。見てる方は出してくれないな〜と。

2人の気持ちは点と線
君と始まらない理由 AtoZ

理由はたくさんあるけれど、重なりあうことのないのはタイミング。人との関わり合いではよくあることですが、恋となるとより多いことかもしれませんね。

同級会など久しぶりにあった時に「実はあの時好きだったんだよ」という話はよくありますが、正にこの歌で描かれている混じり合わないことに近そうです。

マウントゲーム (feat. 青空 & 絲花)

つい盛って話してしまう…「マウントゲーム (feat. 青空 & 絲花)」。(11曲目)

本来は見栄を張る必要もないのに、つい話の中で盛ってしまう。過剰や嘘ではなくとも、2割、3割増しにしてしまうのは、誰でもやってしまうそうなこと。

ポップな曲の中での表現だからこそ、”つい”の部分を感じさせます。

マウントの鐘が鳴る
自慢話に渦に
飲み込まれそうでも
絶対勝ちたいんだよ

話をしたり聞いている内に、ついスイッチが入ってします。自分をよりよく見せたいというのもですが、確かに負けたくないという気持ちもあるかも…。

盛ってしまうからこそ、途中で歯止めが付けられなくもなりそうです。

また明日ね

「タッタラタッタ ラタッター♪」で終わらせても成立すると思うのですが、曲終わりのこの部分。これはまたマウンドゲームをしちゃうだろうなと。

盛っているので真実ではないけど、可愛げのある嘘。分かっていても止めることはできないのかもしれませんね。それは見栄という感情のある人だからこそ。

声質の似ている2人。これが心と現実の自分を表現しているようでナイスなチョイス。どちらかが一人で歌ったいたら、この形にはならなかったと思われます。

あとがき

多くのプロジェクト、楽曲提供を絶えず続けている川谷絵音。その全てをしっかりとチェックして追っているわけではないですが、すごい才能の持ち主。

制作では当然ボツ曲などもたくさん出るでしょうから、世に出ている曲は一部であるはず。だからこそ、イメージを形にするのが早い方なんでしょうね。

その上でトレンドや他のアーティストの曲も聞いて、アンテナを張ることも忘れない。見た目や喋り方はふんわりしていますが、芯の強い方なのでしょう。

美的計画に話を戻すと、これは本当に面白いプロジェクト。当初の目的であるアルバムを作るという目標は、今作で見事に達成! 一旦の一区切りではあります。

ですが、ここで終わりにするにはもったいないですし、恐らく本人も面白い体験と制作だったと思っているはず。このまま第2期が継続することを希望します。

それにしてもリリース直前に配信された「青い理想郷 (feat. 春茶)」。このキラーソングはリリックビデオなど、もっとプッシュしても良い気がしました。

また、注目すべき曲が多いのに、コテコテで濃すぎずにはなっていない1枚。できれば単曲だけではなく、アルバムを通して聞くことを強くオススメします。

 

以上、『美的計画:BITEKI ~常に自分の理想とする姿であり続けたい~』でした。

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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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