BAND-MAIKO:セルフタイトルアルバム ~ネタでなく本気でっせ~

BAND-MAIKO:セルフタイトルアルバム邦楽レビュー

BAND-MAIKO (バンドマイコ) セルフタイトルのミニ・アルバムである「BAND-MAIKO」。

BAND-MAIKOはもともと2018年4月1日のエイプリルフールネタとして生まれた、BAND-MAIDのメンバー構成の変わらない別名のバンドです。

突如「BAND-MAIKO」に改名して「secret MAIKO lips」を配信リリース。MVも公開してから再改名と、壮大なエイプリルフールネタとなっていました。

メイド姿から舞妓姿に衣装やメイクが変わるだけでなく、音楽も舞妓とハードロックをコンセプトにという違いがあります。BAND-MAIDの公式ライバルです。

今年はエイプリルフールで何をしてくれるかと期待する人が多いなかでリリースされたのが、今回のセルフタイトルである「BAND-MAIKO」でした。

きっかけはネタであっても、音の変化も含めて楽しめるミニ・アルバムです。

BAND-MAIKO 収録曲概要

セルフタイトルである「BAND-MAIKO」の収録曲は、以下の通りです。

  1. secret MAIKO lips (secret My lips)
  2. 虎 and 虎 (One and only)
  3. YOLOSIOSU (YOLO)
  4. ansan (anemone)
  5. Akasimahen (Awkward)
  6. すくりーみんぐ (screaming)
  7. 祇園町

曲名の後ろに追加しているのが、原曲であるBAND-MAIDの曲名です。7曲目の祇園町だけは、BAND-MAIKOのオリジナル曲となっています。

BAND-MAIKOの発端である「secret MAIKO lips」。エイプリルフールネタだけにするのはもったいない出来でしたが、今回のアルバムも面白いですね。

尺八や琴など和楽器も入ってアレンジも違いますし、歌詞も全曲舞妓バージョンになっているので、BAND-MAIDとは全然違った感覚で楽しんで聞けます。

原曲との違いを確かめながら聞くと、より楽しめるミニ・アルバムです。

secret MAIKO lips (secret My lips)

原曲は「secret My lips」の「secret MAIKO lips」。(1曲目)

昨年のエイプリルフール時にリリースされた曲ですが、今も変わらず強く心に残っている曲です。この曲が最初にあるからこその、BAND-MAIKOですね。

三味線と尺八の音がロックに合うというのに、びっくりした曲です。和楽器バンドでもロックな曲で和楽器の音は聞けますが、全く違った感覚がします。

歌詞が京言葉というのが、大きな違いかもしれませんね。面白いアレンジです。

虎 and 虎 (One and only)

原曲は「One and only」の「虎 and 虎」。(2曲目)

「ほいっ ほいっ ほいっ やっ」の掛け声が、気持ちがいいぐらいハマっています。間奏が少しセクシーな感じになっているのも、この曲のポイントです。

京言葉にした言葉使いが面白くなっていて、バンドのメンバーも楽しんでアレンジができたのが伝わってくる曲です。原曲よりも、面白みが上がっていますよ。

音数が多くなってごちゃっとしているのに自然と聞けてしまうのは、京言葉にしたふんわりとした感じがあるからでしょうか? 面白いアレンジになった曲です。

Akasimahen (Awkward)

原曲は「Awkward」の「Akasimahen」。(5曲目)

歌のメロディーは同じですが、1番原曲との違いが感じられる曲です。BAND-MAIKOの曲のアレンジのまま、本来の歌詞でも聞いてみたいと思いました。

その他の曲では歌詞を原曲と同じにすると違和感があると思いますが、この曲だけはしっくりとはまると思います。控えめな和楽器のアレンジが興味深いです。

「Awkward」はもともとがいい曲ですけれど、「Akasimahen」も聞いていて心が歌詞の世界に引かれてしまいます。より切ないのが、いい感じです。

祇園町

今作で唯一のBAND-MAIKOのオリジナル曲である「祇園町」。(7曲目)

ラストをかざっているのですが、この曲は特にいいです。この曲があるとないのでは、このアルバムの出来は全然違ったものになったと思います。

好きにしたらえんねんや
憧れた都で
扇を 染めて
夢のよう はんのり舞うのえ

イントロから興味を引かれる感じなのですが、上のサビの後半の歌詞の部分は好きです。アルバムは全編が京言葉なのであるのに、すっと言葉が入ってきます。

BAND-MAIKOとしてやりたいことが、この歌詞の部分で現れているんじゃないかなと。個人的に勝手に解釈しているだけですが…。ネタでも本気ですね。

BAND-MAIKOを表すようなオリジナル曲は、控えめにいって最高です。他の曲もうまくアレンジされていますが、元からという曲は完成度が特に高いですよ。

あとがき

BAND-MAIKOは見た目だけでなく、音も興味深く聞くことができました。

ただし、2年連続でエイプリルフールネタのハードルを上げてしまっているので、来年以降が大変じゃないかなと余計な心配をしたくなりますよね。

きっといい意味で心配を裏切る、面白いことをしてきてくれそうですが…。

BAND-MAIDはバンドのコンセプトも、しかけてくる内容も面白いですよね。ガールズバンドはたくさんいますが、特に気になるカッコいいバンドです。

今年は「glory」に1曲追加してシングル、「Bubble」という2タイトルのシングルをリリースしていますが、次のBAND-MAIDの新曲が楽しみでなりません。

BAND-MAIKOもまだ新しい展開があってもおかしくないので、BAND-MAIKOにもBAND-MAIDと同じく期待しています。

 

以上、『BAND-MAIKO:セルフタイトルアルバム ~ネタでなく本気でっせ~』でした。

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