BAND-MAID (バンドメイド) 2枚目のアルバム「WORLD DOMINATION」。
1枚目「Just Bring It」からシングルを1枚挟んで、1年強でのリリースとなりました。アルバム・タイトルが1枚目とつながりがありますよね。
「Just Bring It = かかってこい」からの「WORLD DOMINATION = 世界征服」。BAND-MAIDだからこそ付けられる、アルバム・タイトルだと思います。
付けたからにはやるしかない! という、強いバンドの意志を感じました。強気なアルバム・タイトルに負けない、がっつりとロックが聞ける内容です。
WORLD DOMINATION 収録曲概要
「WORLD DOMINATION」収録曲は以下の通り。
- I can’t live without you.
- Play
- One and only
- DOMINATION
- FATE
- Spirit!!
- Rock in me
- CLANG
- Turn me on
- Carry on living
- Daydreaming
- anemone
- Alive-or-Dead
- DICE
- ハニー
アルバムのほとんどが、攻撃的で激しい曲であるのが特徴。メイド姿の見た目から繰り出させれる激しさは、存在を知っていてもビックリさせられます。
ギターをちょっと歪んだ音にしたからロックですとは、全く異なる形。ガールズバンドではあるけれど、ここまで力強い音は唯一無二という感じ。
アルバムラスト「ハニー」はMUCCのカバーですが、完全にBAND-MAIDの曲になっています。好みはあるでしょうけれど、オリジナルよりもいいですよ。
語りの部分も含めてばっちりですし、カバーでも自分たちの曲にできてしまうというのが、アルバム・タイトルにもつながっている気がしました。
I can’t live without you.
オープニング曲「I can’t live without you.」。(1曲目)
ドラムのカウントから怒涛のように始まる、ロックナンバー。曲名の「I can’t live without you.」は言う言葉ではなく、言わせてみせるという感じですね。
新しい夢を見たいんだではなく、終わらない夢を見たいんだというのは、あまりない面白い表現。小鳩ミクの歌詞は、どんどんとキレがかかってきています。
激しく攻撃的なこの曲は、アルバムのオープニング曲にぴったりです。
DOMINATION
アルバムリード曲の1つの「DOMINATION」。(4曲目)
日本語と英語が半々に絡み合った歌詞で、どちらか片方を見ても意味がわかる歌詞が印象に残ります。同じことを言っているわけではないのに、面白いです。
日本人と海外の方が聞くのとでは、印象が少し変わるかもしれませんね。
1曲目から4曲目「DOMINATION」までが支配や征服するための宣言で、5曲目の「FATE」からがそのために何をするんだ! と分かれている気がしました。
曲の最後のパートが、より宣言を強くしているように感じます。
Rock in me
小鳩ミクのメインボーカル「Rock in me」。(7曲目)
見た目のかわいらしさからはびっくりするような、タイトル通りのロック曲。しっかりと歌えるボーカルが2人いるのも、BAND-MAIDの魅力ですよね。
小鳩ミクの書く歌詞は歌詞を見ているだけでも面白いですが、少しあおりを入れて自分自身を奮起させているような歌詞は、カッコいいです。
「Do you understand that? = 分かりますか? 」なんて、しびれちゃいます。カッコいい小鳩ミクが、これでもかと存分に聞ける曲。
横ノリの演奏もカッコいいですし、歌詞の通り思わず踊りたくなりますよ。
anemone
アルバムで唯一のバラード「anemone」。(12曲目)
激しい曲が多いアルバムの中で、安らぎを感じさせてくれます。前の曲「Daydreaming」。次の曲「Alive-or-Dead」とのつながりもばっちりです。
どんなにが3回も繰り返すことで想いが強いことがうまく強調されていて、どうしようもならないことでも一緒に続けて行くんだという意志を感じます。
何をするにも楽にうまくいくことはなくて、継続が結果になることが多いです。想いは積もっても嘆いてはいないのが、安らぎを感じる理由の気がします。
音源で聞くよりもライブで聞くことで、表情がまた変わりそうな曲です。
DICE
「DOMINATION」と同じく、アルバムのもう1つのリード曲「DICE」。(14曲目)
タイトルで「DICE = サイコロ」はよくありますが、その中でも興味深い曲。ゴリゴリのサウンドが、どんなサイコロの目が出るのかの面白みを増しています。
サビ終わりの「May I take your order? 」が特に印象が残りました。トライして前に進むのか? それとも立ち止まってしまうの? と、聞かれているかのよう。
サイコロの数字が小さい、大きいは、実際に振ってみなければ分からない。アルバム・タイトル「WORLD DOMINATION」のためには、進むのが正解かなと。
「DOMINATION」と「DICE」がリード曲でMVが制作されたというのは、アルバムの核となる曲であると同時に、つながりと意味を感じずにはいられません。
前に進まなければフラグもたたないし、征服にも近づくことはないですよね。
あとがき
アルバムのタイトルも強いですが、収録されているのは激しい曲が多く、聞くとさらに強い印象を感じます。ポップではなく、ヘビーが全面です。
アルバムまでのシングルが1枚というのが、ヘビー度がより増している理由なのかも…。「Just Bring It」も形は同様ですが、ヘビー度はもう1段上です。
12月に3枚目のリリースが決まっていますが、次は3枚のシングルを挟んでのアルバム。どのような変化が生まれるのか、楽しみですね。
このアルバムのヘビー度は、BAND-MAIDでの中で1番。バンドの編成がどうこうではなく、激しいカッコいいロックを聞きたい人にオススメします。
以上、『BAND-MAID:WORLD DOMINATION ~挑戦状からの征服という結果~』でした。
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