BAND-MAID:CONQUEROR ~あなたはこの音にひれ伏すことになる~

BAND-MAID:CONQUEROR邦楽レビュー
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BAND-MAID (バンドメイド) 3枚目のアルバムである「CONQUEROR」。

途中にシングル3枚、BAND-MAIKO名義でのミニ・アルバムをはさみましたが、アルバムとしては「WORLD DOMINATION」から1年7カ月ぶりです。

待望のアルバムは「CONQUEROR = 征服者」と名付けられた通り、唯一無二といえる曲がそろった刺激的な内容のアルバムになっています。

ツアーが連続で休む暇もないなか、強力なアルバムを作り出してくれました。

CONQUEROR 収録曲概要

CONQUERORの収録曲は以下の通りです。

  1. PAGE
  2. glory
  3. Liberal
  4. endless Story
  5. Mirage
  6. At the drop of a hat
  7. Wonderland
  8. azure
  9. Dilemma
  10. Bubble
  11. The Dragon Cries
  12. flying high
  13. カタルシス
  14. Blooming
  15. 輪廻

「WORLD DOMINATION」以降にリリースの3枚のシングルは全て収録されると思いきや、4枚目の「start over」は今作には収録されていません。

単純にシングルだからと収録としないのは、バンドのこだわりが感じられます。テーマを含め、2019年リリースのだけに限りたかったのかもしれません。

15曲で56分に曲順も含め、BAND-MAIDだからこその音が詰まっています。

PAGE

オープニング曲の「PAGE」。(1曲目)

ミディアムテンポのロックバラードが1曲目というのは、最初に聞いた時は驚きました。自分だけでなく、きっと多くの人が驚いたのではないでしょうか?

アルバムの1曲目はアルバムの勢いと出来を左右しますから、この曲を1曲目に持ってきたのはバンドとしての自信であり、勝負である気がしました。

最初はビックリしましたが、バンドとしての下を見ずに進み続けるという決意を書き留めるような曲は、アルバムの完成度を高めています。

今作には含まれなかった「start over」の意志を引き継ぐような曲です。

At the drop of a hat

彩姫の優しい歌声が特徴な「At the drop of a hat」。(6曲目)

激しい曲だけでなく、こういう優しい気持ちの込もった曲も歌えるからこそ、BAND-MAIDに魅力を感じる人も多いであろう曲です。

心の中にある不安と葛藤している曲は、聞いていて包み込んであげたい気持ちになります。弱さをあえて見せるからこそ、魅力的に思える曲ですよ。

ガールズバンドは多いですが、強くありたいと無理をする場合が多いので、ありそうで少ないタイプの曲です。他にないからこそ、魅力的な曲に聞こえます。

Wonderland

言葉の意味を証明してと歌った「Wonderland」。(7曲目)

「偶発的な言葉じゃないと」というのはあまり使う言葉ではないですが、一気に引き込まれる歌詞です。女性ならではの歌詞は、引かれるものがあります。

曲の中の歌詞では珍しい言葉使いの「○○なの」も、聞いていて面白く感じました。あなたとずっとつながっていたいという気持ちが、かわいらしいです。

願いや過程である曲を「Wonderland」と曲名を付けるのは、男性ではない感覚ですよね。アルバムの中でも聞いていて引っかかる曲です。

ミニ・アルバムのころのBAND-MAIDであったら、この曲の演奏はぐちゃっとなった気がします。歌詞だけでなく演奏面も今のBAND-MAIDだからこそですね。

The Dragon Cries

トニー・ヴィスコンティプロデュース楽曲の「The Dragon Cries」。(11曲目)

David Bowie、T-REXなどを手掛けている、世界的な音楽プロデューサーであるトニー・ヴィスコンティ。名前を聞いてすぐに分かるプロデューサーです。

日本のアーティストでみると、THE YELLOW MONKEYの「プライマル」以来のプロデュースとなります。本人からのアプローチというのは、すごいですね。

全て英詩で重みを持った曲は、今までのBAND-MAIDにはなかった新しいタイプの曲です。最初は微妙かなと思いましたが、この曲はスルメ曲ですね。

英詩もですが、「The Dragon Cries = ドラゴンの叫び」と今までにない要素を入った曲は、繰り返して聞いてみることをオススメします。面白い曲です。

Blooming

プログレっぽい要素を持った曲の「Blooming」。(14曲目)

ひねらずにストレートな曲にすることもできたはずですが、少しひねりを加えることで印象が残る曲になっています。ストレートなのはイントロだけですね。

「Blooming = 咲く」ですけれど、何回花が散ろうが何回でも咲いてやる! というような意志が込められた曲の気がしました。演奏が特に面白く感じます。

今までBAND-MAIDを聞いていない人にも、アピールできる曲ですよ。

輪廻

アルバムのラストは最も激しい曲の「輪廻」。(15曲目)

BAND-MAIDの数ある曲の中でも、1番に激しい曲ではないでしょうか? アルバムリリース前に先行配信されていましたが、文句なしにカッコいい曲です。

「Open your eyes 」から始まるサビにもしびれますし、ラストの「Shut up! 」でさらにしびれて終わります。アルバムのラストは、この曲しかありません。

輪廻とは命あるものが何度も転生して生まれ変わることをさしますが、アルバム・タイトルの「CONQUEROR = 征服者」になるまで続ける意志のようです。

しっとりと「PAGE」で始まり、激しく「輪廻」で締めるアルバムは、充実感という言葉がとても似合います。それでいて、繰り返し聞きたくなりますよ。

あとがき

BAND-MAIDが強力なバンドであることは知っていましたけれど、また強力なアルバムを作ってくれました。聞いていて優しくも熱くもなれるアルバムです。

少し意外であったのは、アルバム恒例の小鳩ミクがメインボーカルの曲が含まれていないことです。少し寂しありますが、入る場所がなかったんでしょうね。

あえて恒例を入れないというのも、こだわりの詰まったアルバムに聞こえます。新しい要素も含まれているので、聞き所のとても多いアルバムです。

このアルバムで、BAND-MAIDの輪がさらに大きく広がっていくのは間違いありません。「CONQUEROR = 征服者」に偽りなしのアルバムですよ。

 

以上、『BAND-MAID:CONQUEROR ~あなたはこの音にひれ伏すことになる~』でした。

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