Bad Wolves:N.A.T.I.O.N. ~何が起こっても前に進み続ける勇気~

Bad Wolves:N.A.T.I.O.N.洋楽レビュー

Bad Wolves (バッド・ウルヴス) 2枚目のアルバムである「N.A.T.I.O.N. 」。

1枚目のアルバム「Disobey」から約1年半ぶりのアルバムです。ハードロックやメタルバンドはリリース間隔が長い場合が多いので、びっくりしました。

しかも「Disobey」は捨て曲が無い、クオリティの高いアルバムだったのに関わらずにです。鉄は熱い内に打て! という感じなのかもしれません。

Divine Heresyの元ボーカルのトミー・ヴェクストの他、歴戦のバンド経験者が作る2枚目のアルバムも、 期待を裏切らない出来のアルバムとなりました。

N.A.T.I.O.N. 収録曲概要

「N.A.T.I.O.N. 」の収録曲は以下の通りです。

  1. I’ll Be There
  2. No Messiah
  3. Learn to Walk Again
  4. Killing Me Slowly
  5. Better off This Way
  6. Foe or Friend
  7. Sober
  8. Back in the Days
  9. The Consumerist
  10. Heaven so Heartless
  11. Crying Game
  12. L.A. Song

今回のアルバムに収録された12曲43分。1枚目のアルバム「Disobey」と同様に、あっという間に聞き終わるアルバムです。

The Cranberriesのカバー曲「Zombie」のような曲がなくても、自らのバンドの曲だけでアルバムが成立したのは、今回のアルバムの強みになりますね。

メンバーの見た目は怖そうですが、モダンなメタルの中に切なさが混じっている曲の数々には、引かれるものがあります。素直にカッコいいアルバムです。

I’ll Be There

先行配信されていたアルバムオープニング曲の「I’ll Be There」。(1曲目)

スクラッチのようなギターのカッティングから、一気にローチューニングの重さを感じさせてくれる、ヘビーな曲です。サビのポップさが重さと対照的ですね。

低音を聞かせるといっても無理やりな低音ではないので、自然に低音が聞ける曲です。低音でも音がぼやけていないのは、参考になるバンドマンも多いはず。

あきらめずに俺は行くんだという強い気持ちを持った歌ですが、力強さはありつつも切なさがあるのが、聞いていてカッコよく感じます。弱さが力になります。

先行配信されていたのもありますけれど、アルバムを象徴するような曲です。

Learn to Walk Again

再び歩くことを学んだと歌った「Learn to Walk Again」。(3曲目)

悲しむことがあったり立ち止まることはあるけれど、前に進むしかない。前に進むためには自ら歩いて前に行くしかないんだというのは、興味深いです。

前に進むからこそ学ぶことがあるというのは、人生そのものかもしれません。アルバムの中の1曲ですが、「I’ll Be There」を補足する曲に感じました。

前に進むしかないのは誰でも分かっているけれど、それでも前に一歩進むことで学ぶこともあるし、先にも進めるというのは一挙両得なのかもしれませんね。

アルバムの中で一番短い曲ですが、さらっと聞くには惜しい曲です。

Killing Me Slowly

ゆっくりと私を殺してという歌詞が衝撃的な「Killing Me Slowly」。(4曲目)

自殺願望があるわけではなくて、自分の中にある弱い部分を殺してとなっているように歌詞を見て感じました。自分だからこそ、切ない曲なのでしょうね。

弱い部分でも、自分を形成している必要な部分だと知っている。だからこそ、少しでも強くなるためにただ殺してではなく、ゆっくりとなのかなと。

なくしてしまいたいものとはいえ自分そのものだからこそ、ゆっくりと殺すことで余韻を残すの殺す苦しみも感じたいのかなと感じてしまいました。

歌詞は衝撃的ですが、切なさとカッコよさを感じされてくれる曲です。

それにしても、MVに映るメンバーがいかつくてごついし、ガチで強面…。

Sober

ロックバラード曲である「Sober」。(7曲目)

日本人だとタモリ倶楽部の空耳アワーのようにソーバ〜(蕎麦)と言っているように最初は聞こえますが、「Sober = 落ち着いて、冷静に」ですね。

戦争や暴力で傷ついて冷静ではいられない状態でも、落ち着くことを考えて行動してという、優しいメッセージのこもった曲です。

先行配信で聞いていた「I’ll Be There」を別にすると、アルバムを聞いていて一番最初に気になったのはこの曲でした。心に染み込んでくる曲です。

こういうロックバラード曲を歌えるのは、Bad Wolvesの強みになるのは間違いありません。この曲だけを聞くと、モダンなメタルバンドとは思わないかも…。

Crying Game

あなたを悲しませているのは自分のせいだと歌った「Crying Game」。(11曲目)

あなたが悲しんだり無理に笑う必要はないし、元気でいるふりはうんざりなんだと歌っています。何が理由にしても、自ら非を認めるのはしずらいなかです。

自分が全て悪いのだから、あなた通りでいて欲しいというのはカッコいいなと思いました。手を取り合ってではないけれど、悲しむ必要はないんだよという。

「Don’t cry」ではなく「Crying Game」という曲名にしたのがより切なさであり、君が泣く必要はないんだといっているように感じました。

この曲は、何回も聞いてより深くなっていく曲だと思います。

あとがき

前作の出来から期待はしていましたけれど、今回のアルバムもクオリティが高いです。アルバム全体を通してのクオリティの高さに、びっくりします。

女性のおなかに狼が描かれているタトゥーのアルバム・ジャケットのインパクトは大きいですが、内容も負けずにインパクトの大きいものになっていました。

Bad Wolvesは日本でも支持されてもいい音楽だと思いますので、何か1つきかけがあればスターダムをのし上がっていくかもしれませんね。

海外連続ドラマの曲になったりすることがもしあれば、面白いことになりそうなバンドです。切ないモダンなメタル曲は、エンディング曲にはまりそう…。

少し切ないバンドの曲が好きな人には、Bad Wolvesオススメです。

 

以上、『Bad Wolves:N.A.T.I.O.N. ~何が起こっても前に進み続ける勇気~』でした。

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