Bad Wolves:Disobey ~切なさを乗り越えた先にある衝動~

Bad Wolves:Disobey洋楽レビュー
洋楽レビュー

Bad Wolves (バッド・ウルヴス) 1枚目のアルバム「Disobey」。

Divine Heresyの元ボーカルのトミー・ヴェクストをはじめ、メンバーの全員がメタルバンドの経験者ということで、結成時から注目を集めていたバンドです。

どのメンバーもバンド名を聞けばメタル好きなら知っている方も多いバンド出身者なこともあり、1枚目のアルバムからハイクオリティーな曲が聞けます。

経験を糧にしているのが全体を通して感じられる、良質なアルバムです。

Disobey 収録曲概要

「Disobey」の収録曲は以下の通りです。

  1. Officer Down
  2. Learn to Live
  3. No Masters
  4. Zombie
  5. Run for Your Life
  6. Remember When
  7. Better the Devil
  8. Jesus Slaves
  9. Hear Me Now (feat. Diamante)
  10. Truth or Dare
  11. The Conversation
  12. Shape Shifter
  13. Toast to the Ghost

1曲目の「Officer Down」からラスト13曲目の「Toast to the Ghost」まで捨て曲が一切ないので、最後まで一気に聞けるアルバムです。

アルバム・ジャケットやメンバーのビジュアルからは、少しイメージの違う音になっています。見た目の印象のゴリゴリのメタルではなく、モダンなメタルです。

曲も演奏もカッコいいのですが、MVやライブ映像を見るとトミー・ヴェクストのキャラだけが引き立っているので、他のメンバーの頑張りは必要ですね。

楽器隊のメンバーが引き立ってきたら、かなり伸びそうなバンドです。このバンドが出す音はカッコいいですし、日本でも好きな人がきっと多いはずですよ。

Officer Down

アルバム・オープニング曲「Officer Down」。(1曲目)

9.11のアメリカ同時多発テロ事件を例にして、あなたの緊急事態とは何か? と問いかける、メッセージ性の高い曲です。いつ悲劇は起こるか分からなんだという。

予期していないことが起こるからこそ、怒りもあるし、やりきれない思いがあるという、激しい曲になっています。ギターの高速バッキングがと特徴的です。

高速バッキングだけ深めにコンプレッサーをかけて機械的になっているのが、ギタリストとしてすぐに引き込まれてしまった曲です。面白い使い方ですよね。

ツインギターのパートがしっかりと分かれていて、絡みが面白くなっています。

Zombie

The Cranberriesのカバー曲「Zombie」。(4曲目)

カバー曲ですがBad Wolvesがアメリカで大きく注目を集めた曲で、ドロレス・オリーダンとも新たにレコーディングを行う予定となっていました。

ドロレス・オリーダンが亡くなってしまったので、残念ながら一緒にレコーディングは行われませんでしたが、ドロレスもこのカバーを気に入っていたとか…。

オリジナルのThe Cranberriesの曲がいいのはもちろんですが、曲の切なさと言う部分ではこちらのBad Wolvesのカバーの方が上かもしれません。

MVも敬意が込められていて、鏡越しに手を重ねる部分は見逃せない部分です。

Remember When

トミー・ヴェクストの双子の兄弟の実話を歌った「Remember When(6曲目)

MVにメッセージが表示されますが、兄弟は殺人未遂で懲役17年を2012年に宣告され、今も服役中です。犯した罪の重さと、暴力にうんざりしています。

実話であるからこそ、思いが伝わる切ない曲です。歌詞を見るだけでなく、MVも見ることで状況がより伝わってくる曲になっています。

「Remember When = あの時を覚えている」曲名も切ない曲です。本来は公表したくないことを公表することで、戒めにしているのかもしれません。

そして、同じような思いをして欲しくないと歌っている気がしました。

Hear Me Now (feat. Diamante)

Diamanteとのデュエット曲「Hear Me Now (feat. Diamante)」。(9曲目)

青い髪が特徴的なソロアーティストのDiamanteとのコラボ曲ですが、トミー・ヴェクストのと声の絡まり方が聞いていて気持ちがいい曲です。

「Zombie」ではドロレス・オリーダンとのレコーディングは実現しませんでしたが、この曲の仕上がりを聞くと、きっといいものになったのが想像できます。

フューチャリングというと完全にその人の曲になったり、微妙に参加しているだけのことが多いですが、この曲は2人のボーカルがいて成立する曲になっています。

2人のどちらからの立場からか見ても声を聞いて欲しい、聞きたいんだというのは、男女のデュエット曲だからこそより心に響く曲になっています。

Diamanteはビジュアルも特徴的ですが、いい声をしたボーカリストです。

Truth or Dare

流れるようなイントロがカッコいい「Truth or Dare」。(10曲目)

アルバムの中でもギターがカッコいい曲で、思わずコピーをしたくなる曲です。ツインギターを生かしたリフで、バンドで合わせたら楽しいのは間違いなしです。

変えられない起こってしまった事実だけど、それでも挑戦する気はあるのか? という歌詞には、聞いていていろいろな場面を思い浮かべてしまいました。

自然の流れを真実として受け止めるのか、挑戦するのがどちらが正しいとは曲の中ではいってはいませんが、進むべき道は選択はあるけれど1つなのかも…。

あとがき

バンドのメンバー全員がキャリアがあるからこそでしょうけれど、アルバムを通してのクオリティが高いです。ビジュアルは怖そうでも、曲はいいですよ。

泣きのメロディーと切ないメッセージの曲が多いので、聞いてみると好きだ! という方は多いのではないでしょうか? 見た目とはイメージが変わるバンドです。

2018年の5月にリリースされたばかりですが、勢いのあるバンドは来月(19年10月)に2枚目のアルバム「N.A.T.I.O.N. 」のリリースが決定しています。

先行配信されている曲もクオリティが高いので、2枚目のアルバムもこの1枚目のアルバムと同じように、楽しめるアルバムになるのは間違いないはずです。

 

以上、『Bad Wolves:Disobey ~切なさを乗り越えた先にある衝動~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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