BABYMETAL (ベビーメタル) セルフタイトルアルバム「BABYMETAL」。
2014年にリリースされた、記念すべき1枚目のアルバム。
リリースからすでに5年以上たっていますが、今も新鮮に聞ける内容。オリジナリティがあるのと同時に、当時の時代にマッチしたアルバムです。
先駆者のファーストインパクトは、何にも変えられないものがありました。
BABYMETAL 収録曲概要
「BABYMETAL」収録曲は以下の通り。
- BABYMETAL DEATH
- メギツネ
- ギミチョコ!!
- いいね!
- 紅月-アカツキ-
- ド・キ・ド・キ☆モーニング
- おねだり大作戦
- 4の歌
- ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
- Catch me if you can
- 悪夢の輪舞曲
- ヘドバンギャー!!
- イジメ、ダメ、ゼッタイ
日本語のタイトルが多いので、今のBABYMETALよりもアイドル感があります。リストを見て、どんな曲なのか想像ができないことも、より面白く感じます。
このアルバムでBABYMETALがブレイクしてからは、アイドルでロックやメタルを取り上がるフォロワーがめちゃくちゃ増えたんです。
特に地下アイドル、ライブアイドルと呼ばれる子たちは、こぞって増えることになりました。アイドル界の音楽シーンの方向性を、完全に変えたアルバム。
とはいえ、注目はされてもこえるようなグループは出てきていませんが…。
バンド上がりの人がアイドルのプロデュースをするのが目立つようになったも、このアルバムがきっかけではないでしょうか。
ファンだけでなく、アイドルの音楽のあり方にも衝撃を与えた1枚です。
BABYMETAL DEATH
オープニング曲「BABYMETAL DEATH」。(1曲目)
スラッシュメタルでの、BABYMETALの紹介曲。
BxAxBxYxMxExTxAxL
DEATH
曲中にこれだけDEATHが含まれるの珍しい! “です”とも絡むのがいい感じ!
歌詞に大きな意味は含まれていなくても、なぜか気になって聞いてしまう不思議な魅力があります。完全なる紹介でしかないのに、強力過ぎる名刺。
始めりのインパクトという意味でも、オープニングはこの曲しかありえません。
メギツネ
和風メタルにディスコサウンドをミックスさせた「メギツネ」。(2曲目)
かわいらしい女の子がメタルであるだけでも興味深いのに、さらに先を行く面白さを追加されたら、気になるなというほうが難しいです。
途中、童謡「かごめかごめ」のメロディーが印象的で、BABYMETALの世界に引き込まれてしまいます。乙女な女心が含まれているのも、魅力的!
ああそうよ いつでも女は女優よ
シンプルでも、メギツネである乙女の気持ちが伝わってきます。いろいろと気になる要素が隠されている、聞くだけで面白みのある曲です。
ギミチョコ!!
イントロから印象が強い「ギミチョコ!! 」。(3曲目)
最初の語りはゴルゴ13がしゃべる、昔に流行ったやつですよね。今もネット上にあるかなと思って探してみたれど、見つけられませんでした。
あたたたたた ずっきゅん! わたたたたたた どっきゅん!
全く意味は分からなくても、聞けばすっきゅん、どっきゅんしちゃいます。
リフで押し倒すのを、かわいい声が乗ってくるのは想像ができなかった曲。男性ボーカルよりも、女性ボーカルだからこそ生きた形になっています。
最初はなんだこりゃ? と思ったとしても、聞いているうちに中毒になりますよ。特にギタリストは、聞いたらコピーしたくなるのは間違いありません。
紅月-アカツキ-
メロディー、歌詞を含めてX JAPANの雰囲気を感じる「紅月-アカツキ-」。(5曲目)
実際にX JAPANとライブで演奏もしているのが、興味深い曲。これをしっかりと歌えるのもですし、共演するX JAPANのメンバーもやりますよね。
この手に流れる 赤い糸 切れても
感じている 絆を
1度混じり合ったからこそ、体の一部になって表面上は切れても、あなたを感じられる。いろいろな想像もできるし、思いの他に深い歌詞なのかもです。
強い思いの込もっているからこそ、寂しさを感じるのもポイント! 今のSU-METALがあらためて歌ったら、さらに強力な曲になりそうな気がしました。
ド・キ・ド・キ☆モーニング
BABYMETALのは始まり「ド・キ・ド・キ☆モーニング」。(6曲目)
さくら学院の派生ユニットの「重音部」として始まったからこそBABYMETALがあるので、今は歌われなくても歴史として外すことができない曲。
1曲目ということで、アイドル感が大きく残っているのも特徴。アイドルが重低音というのは当時はいなかったので、完全に先駆者ですよね。
Heavy Metalをもじって、BABYMETALと命名したのも実にうまい!
Today は Version Up
ド・キ・ド・キ☆モーニング
毎日バージョンアップがあったら、朝起きるのが楽しみになっちゃいますね。
この通りに表現する音楽はどんどん進化していくし、声質と3人のビジュアルもよかったのが後出しのグループが追いつけない理由にもなっています。
メタルとのアイドルの融合で、まだこの時はリミッターが外れていないというのが、より印象の残る結果になった気がしています。
ガチメタルではついていけないさくら学院ファンも多かったでしょうから、入り口をして絶妙ですね。メタルファンにも否定ではなく、気にさせたという…。
「ド・キ・ド・キ☆モーニング」は、BABYMETALの歴史として外せなません。
4の歌
アルバムの中でもこれはやられたと印象に残る「4の歌」。(8曲目)
カウントダウンのために1、2、3、はよく出てくる数字ですが、4に注目して曲にしたのは、当時やられた〜と思った人は多いはず…。
幸せの4 死ぬじゃない4
マイナスではなく、全てをプラスに持っていく。4というとあまりいい数字に捉えない場合もありますが、考え方次第によく変わっちゃうんです。
アルバムの中でも、発想がすば抜けていいなと思う曲。間奏でハワイアンの要素まで取り入れるなんて、なかなか出てこないですよね。
曲としてはシンプルであるからこそ、ライブで映えるのもポイントです。
イジメ、ダメ、ゼッタイ
アルバムのラストを飾る「イジメ、ダメ、ゼッタイ」。(13曲目)
タイトルそのままですが、ストレートにいじめはダメと、強いメッセージが込められた曲。メタルにはあまりないテーマは、BABYMETALだからこそですね。
苦しみも 悲しみも
全て解き放て 君を守るから
加害者になる側でダメというだけでなく、被害者になる側にもメッセージが込められているのが、本当の意味での優しさを感じてしまいます。
する方は意図や、気が付かずにしていることもあるイジメ。メタルにのせて強いメッセージがあることに、この曲が大きな意味を持つのではないでしょうか。
あとがき
アイドルが好きで聞く人、メタルを聞く人をうまく融合させた、アルバム。
特にアイドルを聞く人はアイドルばかり。メタルを聞く人はメタルしか聞かない人が多かったですから、ぶち壊したのはすごいとしか言葉が思い浮かびません。
日本語で言葉が分からない海外でもBABYMETALが注目されたのは、偶然ではなく、必然だったのではないでしょうか?
CDという盤にこだわらずに早くから世界で配信があったのも、今の結果につながっていると思います。曲の良さもさることながら、戦略もうまいですよね。
1枚目のアルバムがこの内容で、現状維持でなく常に進化をしていくBABYMETALが支持をされるのは、ある意味で当然といえます。
先駆者利益だけにしないからこそ、BABYMETALが今も面白い!
だからこそ、10月11日(金)にリリースされる3枚目のアルバム「METAL GALAXY」が今から楽しみでなりません。
以上、『BABYMETAL:セルフタイトルアルバム ~シーンを変えた歴史的な1枚~』でした。
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JOE (ジョウ)
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