和氣あず未 (わき あずみ) 3枚目のシングル「イツカノキオク / 透明のペダル」。
前作「Hurry Love / 恋と呼ぶには」から4カ月。おおよそワンクォーターごとに新たな一手を提示するのが定番になってきた彼女。
これまでの2枚と変わらずに、かわいらしい女の子の思いが聞けます。
イツカノキオク / 透明のペダル 収録曲概要
「イツカノキオク / 透明のペダル」収録曲は以下の通り。
- イツカノキオク
- 透明のペダル
- Girl’s Riot!!
- Break Theory
- イツカノキオク (Instrumental)
- 透明のペダル (Instrumental)
- Girl’s Riot!! (Instrumental)
- Break Theory (Instrumental)
2対2で日本語と、英語のタイトル。前半と後半を分ける形も面白い! 1、2枚目も同じく4曲の収録ですが、彼女のシングルは特徴があります。
見せ方がうまいというか、そこに気になってしまう人がいるのですから、ナイスな選択! 歌と曲で表現することも、2対2でで分かれているのも面白く感じます。
さらっと流して聞くと見逃しちゃいますが、意図を感じる収録曲です。
イツカノキオク
テレビアニメ「くまクマ熊ベアー」オープニングテーマ「イツカノキオク」。(1曲目)
過去を振り返り、純粋な気持ちの頃を思い出していく。自分にもあったんだと気付くからこそ、途絶えていた続けていく思い。めちゃくちゃ純粋!
ねぇ 今どこにいる?
覚えているかな?
優しい問いかけの言葉。誰かにではなく、過去の自分とリンクするからこそより思いが優しいし、素直になれます。何時とは分からなくても、確かにある記憶。
子どもの頃じゃない、イツカノキオクというのがピッタリ! 過去と今の自分が重なるからこそ、より強い思いで前に進むこと、追いかけることができるんです。
純粋な心になるのは、いつになってもできるかなと思わせてくれますよ。
また、リリースを記念で、MVでも見られるくまに扮して「イツカノクマ」という動画が、4本YouTubeの彼女の公式チャンネルににアップされています。
1本見始めたら、きっと最後まで見入ってちゃいますよ。
透明のペダル
シティーポップな「透明のペダル」。(2曲目)
両A面になるのも納得な曲。演奏でしていることも面白く、楽器を弾く人は特に気になってしまうと思います。いい意味で声優さんの曲っぽくないかも…。
一瞬を重ねなきゃ 永遠に届かないよ
わたしだけに聞こえる声
確かにという感じ。何かやろうと思っても一瞬は多くの人が始められるけれど、すぐに諦めてしまって、継続ができない。でも、それじゃだめなんです。
本気なら自分にしか見えない、透明なペダルを踏み続ける。だからこそ叶えたい思いが結果となるのでしょうね。演奏に、思いの表現も面白い曲。
おそらくあえてテンポをゆっくりと抑えていないのも、曲のクオリティーにつながっています。学園祭とかでコピーしても面白くなるかも!
Girl’s Riot!!
ロックなタイトル「Girl’s Riot!!」。(3曲目)
曲名通りに女の子の暴動とは言わないまでも、反抗と言える思い。聞こえてくる音はポップですが、思いの他に強い感情です。
おいで 連れて行ってあげる
ハジけよう センチメンタル・ジャーニー
思いが強くなるのは、理由がちゃんとありました。失恋したからこそ、もっと強くなりたい、思っていることをちゃんと伝えたい。
怒っているのではなく、失敗しちゃったからこその、次はもっと甘い恋をするんだ! の思いではないでしょうか。もう失恋は嫌なの! という感情も聞けます。
Break Theory
ポップなパンクソング「Break Theory」。(4曲目)
ライブで盛り上がりそうな曲。歌声がかわいからこそ隠れていますが、語尾が強めの言葉であったりと、見ながら聞くとより楽しめます。
感情はクレッシェンド
最後まで魂込めろ!
感情は一定ではなく、だんだん強くして行け! この思いは誰でもない、自分への言葉だと思います。だからこそ、強目の言葉にもなる。
曲もですが、歌詞にもパンク要素が多くあるのが興味深い! カップリングでも、この曲はいいなや、好きになる人は多くいそうです。
あとがき
彼女の表現する音楽は、今回のシングルも面白い! 単に曲を集めた形にはなっていないからこそ、よりその感情が大きくなります。
歌い手として表現するのは和氣あず未ちゃんですが、作り手側にいる人も楽しんでいるのが分かる内容。表面上に出てこなくても、大きな武器になるかも…。
必要だから作るのと、楽しんでいるのでは全く異なるので。歌声やそのかわいらしい見た目からフワフワ感がありますが、鋭い爪を隠していますよ。
また、延長線の曲の中で、面白さもプラスしてくる。いいですね。シングルでこの感じだと、そう遠くない時期に聞けるであろうアルバムに期待が高まります。
一聴のイメージと、突っ込んでとは、聞こえ方が変わってくる1枚。フワフワとあざとさの中に含まれている、鋭い何か。気付けばより興味が深くなります。
以上、『和氣あず未:イツカノキオク / 透明のペダル ~表と心の中の感情~』でした。
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JOE (ジョウ)
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