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Ashnikko:Hi, It’s Me ~あなたはきっと本当の姿を知らない~

Ashnikko:Hi, It's Me洋楽レビュー
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Ashnikko (アシュニコ) 3枚目のEP「Hi, It’s Me」。

前作「Unlikeable」から8カ月。ある意味で止まることを知らないからこそ、かなり早いタイミングでのリリース。

期間は短くても、彼女の持つ独自の色がより出てきたのが分かる、濃さのある内容です。EPのタイトルのように、自分を掴んだという表現が正しいかも…。

Hi, It’s Me 収録曲概要

「Hi, It’s Me」収録曲は以下の通り。

  1. Hi, It’s Me
  2. Special
  3. STUPID (feat. Yung Baby Tate)
  4. Working Bitch
  5. Manners
  6. STUPID (feat. Yung Baby Tate) [Dolphin Edit]

6曲目はボーナス・トラック。ちょっと面白いのは、別バージョンと言っても大きく音は変わっていないこと。表記通りの音量バランスのミックス違い。

間違い探しではないですが、がっつり聞く比べないと分からないかも…。以前シャナイア・トゥエインの4枚目のアルバム「Up!」で行ったに表現に近い形。

面白いことをしてくる人。また、ミックスによるところも多いと思いますが、彼女の歌声がぐっと前に出てくる形になったのも、今作の大きな特徴です。

Hi, It’s Me

EPタイトル曲「Hi, It’s Me」。(1曲目)

強そうに見えても、弱さがある私。あなたに依存してしまうことで気付くのは、大きな疑問。弱いからこその、思いついたことに、怖さがある曲。

Uh, when I’m with you I have amnesia, got me without a mind

「あなたといると記憶喪失になるの」。楽しいというよりも、いいなりになっている。自分の意思でないからこそ出来事を覚えられていないのでしょう。

最初は小さくても繰り返されるからこそ大きな疑問へと変化し、良からぬ考えに変化していきます。

Yeah, we’re so over, over

「あなたとは終わりよ」。記憶喪失になるのは、あなたといる時。ということは、いなくなればもう私がその状態になることはない。

MVで表現されているように、離れるではなく、その存在そのものを抹消。弱さとモヤモヤがたまり過ぎたからの行動は、ちょっと怖い世界です。

Special

あなたは特別じゃない「Special」。(2曲目)

もしかしたら自分は特別だと思っているかもだけど、全然違うから。あなたが私にできるのは、セックスだけ。単に生物上でしかない、こき下ろすような形。

女王様がドMの野郎をいじめて楽しむような表現が、面白い曲です。

Eat it up

「食いなよ」。食べるのはとんでもないもの。実際にはありえないものだからこそ、それぐらいしなきゃ特別にはなれないよ! という感じでしょうか。

もし実際にしたら、刺されそうですが…。突飛でドSな表現が面白いです。

STUPID (feat. Yung Baby Tate)

Apple Music Movie IconSTUPID (feat. Yung Baby Tate)
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Yung Baby Tate  フィーチャリング「STUPID (feat. Yung Baby Tate)」。(3曲目)

ゆっくりと吐き捨てるように表現するラップが、興味深い曲。怒りの部分があるのに関わらす、感情がない形の言葉だからこそ、怖さが増しています。

Stupid boy think that I need him

「愚かな少年は私があなたを必要だと思ってる」。バカじゃないの? かん違いでしかなから! というような表現。あんたじゃなくて、魔法とお金が必要!

男性は女性に対して俺のこと好きなんじゃないの? とよく勘違いはするからこそ、聞いてがっかりするような女の子の思い。実際多いでしょうね。

歌詞にも出てきますが、必要であるのはあなたじゃなく魔法とお金。これがお金だけであれば分かりますが、魔法があることで痛い子でもありそう。

これは表面上だけで、人は見ることはできないよと言っているのかも…。特に女の子は。ちょっと興味を引いてしまう、闇のある感じです。

Working Bitch

Apple Music Movie IconWorking Bitch
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私にできるのは…「Working Bitch」。(4曲目)

タイトルは別として、聞いているぶんには単にポップだなと感じても、とんでもないことを歌っている曲。だからこそ、歌詞に注目すると面白くなります。

ジャンルは大きくことなりますが、Steel Panther の表現に近いかも…。

Too tired to entertain little boys

「疲れすぎて男の子を楽しませられないの」。これは曲全体の歌詞に合わせた言葉だと思いますが、やりたいことがあるのにできないの表現かなと。

時間というよりも、心に余裕がないからできないこと。自分で現在の状況を知ることで変わりたいと思う直前の表現は、踏み込んで聞くと興味深い表現ですよ。

Manners

私の取扱説明書「Manners」。(5曲目)

「Hi, It’s Me」で表現してきた世界を締める曲。系統としては西野カナ「トリセツ」に近いですが、かわいらしさはない表現であるのが興味深い。

彼女の面白い部分ですが、単曲だけの表現ではなく、全体を通してつながりを含めるのがいい感じです。だからこそ、興味を持ってしまうのでしょう。

Mind my mind, mind my my manners

「私のマナーを気にして」。もしからしたら私をあなたが変えられると思っているかもだけど、私だから。そっちが合わせればいいんじゃない? な形。

すっごくめんどくさい女の子なんだけど、表に出すからこそ素直とも言えます。繰り返して復唱するからこそ呪文のようであり、つい合わせてしまいそうです。

I’m so shy, hahahaha

「私は恥ずがしがりやだから」。最後にどの口が言うのかという感じですが、そのことが表現の面白さとなっているのだから、センスの良さも分かります。

あとがき

1、2枚目のEPでもアシュニコの個が出ていましたが、さらに前に出てきた形。独特であるからこそ好き嫌いは分かれるかもですが、自分は面白く感じました。

ビジュアルに加えてその歌詞や表現も変わっていますが、やっていることのクオリティーが高いのがポイント! 中途半端ではなく、やりきった強さです。

また、ラップ自体が好き嫌いが分かれる音楽の表現だと思いますが、彼女の声に嫌味がないからこそ、ぴったりな形。逆にラップとは思わずに聞けるかも…。

誰かではない、アシュニコだからこその表現。興味深く面白いですよ。

 

以上、『Ashnikko:Hi, It’s Me ~あなたはきっと本当を知らない~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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