As I Lay Dying:Shaped by Fire ~我々はここに完全復活を宣言する~

As I Lay Dying:Shaped by Fire洋楽レビュー

AS I LAY DYING (アズ・アイ・レイ・ダイング)の7枚目のアルバムである「Shaped by Fire」。

昨年6年ぶりの復活となった「My Own Grave」をリリースしてツアーを開始、今年の春に「Redefined」をリリースに続いて、ついにアルバムリリースとなりました。

シングルでも十分過ぎる復活にはなりますが、メタルバンドといったらアルバムですから、これが本当のAS I LAY DYING 完全復活となるアルバムです。

ボーカルTimが別居中の妻の殺害を計画した殺人教唆の罪で逮捕されて服役していましたので、よくぞバンドが解散にならずにここまでたどり着けました。

今までの良さも残しつつ、新しいAS I LAY DYINGを聞かせてくれるアルバムです。

1度燃えてなくなってからの…

「Shaped by Fire」の収録曲は以下の通りです。

  1. Burn to Emerge
  2. Blinded
  3. Shaped by Fire
  4. Undertow
  5. Torn Between
  6. Gatekeeper
  7. The Wreckage
  8. My Own Grave
  9. Take What’s Left
  10. Redefined
  11. Only After We’ve Fallen
  12. The Toll It Takes

オープニン曲の「Burn to Emerge」も含めて、1度バンドとして燃えてなくなってしまったけれど、また舞い戻ってきたというのを収録曲を含めて感じられます。

先行リリースとなった「My Own Grave」、「Redefined」でも違いを聞かせてくれていましたが、ただ戻ってくるのではなく、進化して戻ってきてくれました。

変わらない選択ではなく、今までとは変わる選択をしているのが、AS I LAY DYINGの完全復活を感じさせてくれるアルバムになっていますよ。

復活を待ち望んでいた従来のファンだけでなく、新規のファンをたくさん獲得できるのではないかという内容に、待った甲斐があったといえるアルバムです。

目の前が見えなくなった

あなたは目の前が真っ暗になったことはありますか? と問いかける曲の「Blinded」。(2曲目)

目の前が真っ暗になることなんて通常はありませんから、実際に目の前が真っ暗になった時に問いかけてしまうというのは自然な行動なのかもしれませんね。

どうしていいのか自分では分からない。だからこそ、迷ってしまう。自分自身を失わないためにはどうすればいいんだ? と言葉を吐き出してしまうという曲です。

歌詞だけ見ると切ない曲ですが、激しい曲になるのが面白いですね。

痛みを通して生まれ変わる

アルバムのタイトル曲の「Shaped by Fire」。(3曲目)

火によって形を作り、痛みを通してて生まれ変わるんだというのは、「My Own Grave」につながる部分があります。一度なくなるからこそ、焼かれてしまう。

視点は変わりますが、歌詞で伝えたいことはどちらも近い感じがしました。

「My Own Grave」のリリース時のジャケットと今回のアルバムのジャケットは見た目が似ていますが、ジャケットにも似ている意味が隠されていそうです。

デスボイスとクリーボイスの融合がカッコよくて、バンドマンならコピーしたくなってしまう曲ですよ。音数は多いですが、聞き取りやすいのでコピーはしやすいです。

鍵を失ってしまった

アルバムの中で1番激しい曲の「Gatekeeper」。(6曲目)

激しいだけでなく、絶望と怒りがこみ上げているような曲です。この曲で失ったといっているのは、間違いなくボーカルTimのことですよね。

予期していないことだったからこそ、激しくもなるし、怒りも強くなります。だからこそ、この曲よりもあとに「My Own Grave」「Redefined」あるという。

激しい曲の多かったAs I Lay Dyingの中でも、トップクラスに入る激しい曲です。

残ったものからやり直すんだ

再びやり直すんだという曲の「Take What’s Left」。(9曲目)

「Shaped by Fire」が「My Own Grave」につながる曲だとすると、この曲は「Redefined」につながる曲です。残ったものから、再構築するという…。

この曲は今までのAs I Lay Dyingにはない曲で、Wovenwarの活動があったからこそできた、1番新境地ともいえる曲です。もの悲しさの中に強さがあります。

デスボイスが含まれるメタルをあまり好んで聞かない人も、この曲は入りやすい気がします。激しさの中に切なさがあるので、聞きやすい感じがしました。

聞きやすいといといっても、メタルを普段聞かない人には「どこが聞きやすいの? 」 となってしまうかもです。あくまでもデスボイスをあまり聞かない人にですよ。

Shaped by Fire あとがき

7年ぶりとなる今回のアルバム。本来であればWovenwarの活動があったことを含めると、間に2枚のアルバムがあってもおかしくないペースでした。

As I Lay Dyingとしては内容としても大きな変化が感じられるアルバムですが、変化があって当然だったのかもしれません。逆に変わらなければ、おかしいのかも…。

前作の「Awakened」は、未来を予言しているような内容。今作の「Shaped by Fire」は活動休止から、活動再開で完全復活のストーリーが聞けるアルバムです。

クリーンボイスが入るだけでなく音がクリーンになっているので、As I Lay Dyingの中で1番聞きやすいアルバムになっています。新たなファンが生まれそうです。

予想している以上に変わってしまったと感じる人は、Wovenwarでリリースされた2枚のアルバムを聞いてみることをオススメします。きっと、より自然に聞けますよ。

過去のままではない、進化しての完全復活してのアルバムです。このアルバムを聞いたら、ライブがどう変わっていくのか見てみたいですね。

 

以上、『As I Lay Dying:Shaped by Fire ~我々はここに完全復活を宣言する~』という記録でした。

AS I LAY DYING 関連記録

2012/9/25 release 6th Album
AS I LAY DYING:Awakened ~起こる出来事は全て予期されていた~

2018/6/8 release Delivery limited Single
AS I LAY DYING : My Own Grave ~6年振りの復活の狼煙~

2019/4/12 release Delivery limited Single
AS I LAY DYING : REDEFINED ~痛みを消さずに力に変える再定義~

2014/8/5 release 1st Album
Wovenwar:セルフタイトルアルバム ~俺たちが今できること~

2016/10/21 release 2nd Album
Wovenwar:Honor Is Dead ~プロジェクトではないバンドの決意~

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