Aqours (アクア) シングル「恋になりたいAQUARIUM」。
前作「君のこころは輝いてるかい?」から7カ月弱。セカンドシングルと、ナンバリングになる形でリリースされた1枚。
カップリングを含め、アイドルらしいツボをしっかりと抑えた内容です。
恋になりたいAQUARIUM 収録曲概要
「恋になりたいAQUARIUM」収録曲は以下の通り。
- 恋になりたいAQUARIUM
- 待ってて愛のうた
- 届かない星だとしても
ファーストインパクトは前作「君のこころは輝いてるかい?」の方が圧倒的に強いのですが、3曲を通してのジワジワ感が興味深い内容です。
今に改めて聞くから余計に思っていまう部分があるとはいえ、単体としてだけでなく、展開を考えての提示の仕方は戦略的に上手いなと。
とはいえ、露骨な形ではなく、あくまでも自然にというのが面白いところです。
恋になりたいAQUARIUM
その思いを素直に伝えて「恋になりたいAQUARIUM」。(1曲目)
一聴はカップリングの方がタイトル曲向きかな? なんって思わせるのですが、ジワジワとくる感が半端ない歌。繰り返し聞くことで、納得しちゃいます。
勇気を出すのは勢いもですが、そこまでの過程を経てあること。その部分も意図して聞かせているんじゃないかと、思わせてしまう内容でもあります。
とってもとっても (ぷかぷか)
だったら一緒に ぷかぷかしちゃえば?
日常生活の中でいいなとやりたいと思っても、その殆どは躊躇してしまうもの。でも、やりたいと思ったらしちゃえばいいじゃん! 正にその通りです。
擬音を使うことで強制などではなく、楽しくなっているのもいい感じ! 同じ意味を伝えるのでも、言葉の見せ方で印象が変わってきますから…。
つぎから大胆になってみよう
大好きよっもうかくさない!
「AQUARIUM = 水族館」は、一般的に考えると特別な場所。恋とは思っていなくても、よく思っていない人とは一緒に通常は行かないですよね。
魚たちの泳ぐパーティーを見ながら、もっと開放的に大胆になってみよう! というのは、勇気を持ってその思いを伝えるチャンスなのかもです。
つぎからなんていうのは、複数回ならもっと脈はあるというのもあるかなと。
また、リズムが心のドキドキを表すようなテンポで、無機質な音。生ではないからこそ、曲が進むことで溶けて開けていく思いが表現されている形。
若干レトロな音使いも含め、演奏の聞かせ方としても面白さを持った曲です。
待ってて愛のうた
いつかその時まで「待ってて愛のうた」。(2曲目)
少し分かってきたつもりでも、知らないことが多い恋。愛となるとさらに難しいけれど、いつかはラブソングを歌ってみたいという思い。
大人になっていくための過程の歌は、聞き手の状態によって印象が異なるであろう気持ちを聞かせてくれます。
愛のうたの響きは
優しく悲しいんだね
恋であればハッピーであるけれど、愛は優しさと悲しさがある。相手のことを考えるからこその、離れるという選択肢もあるからでしょうか。
そこにはまだ気付かない、理解が難しい状態なのかも…。
恋はまだまだ謎に満ちた遠くのパッション
待っててくれるかい?
分からない部分はまだ沢山あるけれど、恋はすることはやめられないし、階段を登って愛にも踏み込んで行きたいと感情。
いつかその場所に辿り着き、ラブソングを口ずさみたいなの思いが可愛らしい。とはいえ、愛のうたは大人になったら、別の難しさがあるのですが…。
100%の正解がないからこそ、恋も愛も興味が尽きないのかもしれませんね。
届かない星だとしても
私たちは手を伸ばすよ! 「届かない星だとしても」。(3曲目)
する前からのできない、無理だに、クエスチョンを投げかける歌。宝くじを買わなければ当たらないのと同じで、やらなきゃればできることもありません。
ウー One two sunshine
勢いを付けるための合言葉。単に1,2.3というよりも楽しいですし、「Sunshine = 日光」は明るく元気にチャレンジをしていけそうな気がしてしまいます。
手を伸ばせ! それから悩め!
届かないと躊躇している暇があるなら、手を伸ばしてから悩め! 行動したからこその見える部分もあるでしょうし、改善する点もきっと出てくるはず。
また、遠いと思っていたことが、やってみたら意外と近いなんてことあるもの。限界を自分で決めたら、それなりにしかならないのは必然。
可愛らしさともに背中を押してくれる曲は、大きな元気を与えてくれます。
あとがき
シングルというとタイトル曲ありきで、カップリングはおまけの場合もよくあること。いわゆる曲数合わせ。特にアイドルだと、その傾向が多め。
ですがAqoursは「ラブライブ!サンシャイン!!」とアニメが先にあるからこそもあると思いますが、ストーリーがあり、意味のある組み合わせ。
1曲単位だけでなく全体を通して楽しめるというのが、多くの方に支持される理由ではないでしょうか。アイドルでも、その仕組みはバンド的です。
可愛らしさが表にあるだけでなく、芯の強さががっつりとあることに、単純に音楽ファンとして興味深く感じてしまいます。
以上、『Aqours:恋になりたいAQUARIUM ~その思いは隠さなくていいよ~』でした。
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