Amaranthe:Maximalism ~それぞれを最大限に振り切った形~

Amaranthe:Maximalism洋楽レビュー
洋楽レビュー

Amaranthe (アマランス) 4枚目のアルバム「Maximalism」。

前作「Massive Addictive」からぴったり2年。現Cyhra (サイラ) Jake Eが参加をした最後の作品。また、もともとバンドにあるデジタル色が強い1枚。

勢いにもつながっていますがかなり多めなので、好みが分かれそうなアルバム。ある意味で「Maximize = 最大化」をそのまま行く内容です。

Maximalism 収録曲概要

「Maximalism」収録曲は以下の通り。

  1. Maximize
  2. Boomerang
  3. That Song
  4. 21
  5. On the Rocks
  6. Limitless
  7. Fury
  8. Faster
  9. Break Down and Cry
  10. Supersonic
  11. Fireball
  12. Endlessly
  13. Burn With Me (Live in O2 Islington, London 2014)
  14. 1.000.000 Light Years (Live in O2 Islington, London 2014)
  15. Leave Everything Behind (Live in O2 Islington, London 2014)

13曲目以降はボーナス・トラック。「Burn With Me」は2枚目「The Nexus」。続く2曲は、セルフタイトルの1枚目「Amaranthe」から。

この記事を書いた後で修正されるかもしれませんが、配信ではあってはならないことがある1枚。9曲目から12曲目まで、曲名の表記に誤りがあります。

上にあるトラックリストが正しいのですが、配信だとなぜか9曲目の表記が「Endlessly」。以降の曲名と内容が全てずれた形になっています。

9曲目「Endlessly」は、実際は「Break Down and Cry」。10曲目「Break Down and Cry」が、正しくは「Supersonic」という…。

登録ミスだと思いますが、歌詞の内容まで結びつけて聞かないと、違う曲名で覚えてしまう人が出てきちゃうでしょうね。これはお粗末過ぎるかも…。

バンドが悪いわけじゃないですけど、通常ではありえない珍しいミス。気付く人がレコード会社にいなかったのでしょうか?

Maximize

アルバム・タイトル曲「Maximize」。(1曲目)

イントロの時点でデジタル色が強まったなと感じる曲。アルバムを提示する曲でもあり、この印象の付け方はうまくいっているんじゃないでしょうか。

Lets take it to eternity
Believe the will inside of me

「それを永遠に持って行く。自分の意思を信じて」。”それ”というのは、「Maximize = 最大化」した思い。振り切っている感じがします。

アタックの強さから、聞いていて鼓動が速まるかのよう。タイトル曲であるというだけでなく、オープニングにもピッタリ!

Boomerang

デジタルポップな「Boomerang」。(2曲目)

男性2人の歌声、ひずんだギターが入るからこそロックに聞こえますが、根本はポップであるのが興味深い曲。声の切り貼りも面白く感じます。

You can always bring me down but I come around
Like a boomerang like a boomerang ‘round

「あなたは私を倒すことができても、またくるよ。ブーメランのように」。ブーメランのようにを繰り返すことで、離れられないというのを表しているよう。

ブーメランってこういうスペルなんだと、勉強になりました。英語を勉強していても、あんまり出てこない単語なので…。これも洋盤の楽しみ方ですね。

That Song

いろいろな曲のオマージュを感じる「That Song」。(3曲目)

聞き覚えのあるメロディーや、リズムが逆に面白い曲。歌詞も含めて、それはこのタイトルになるわなという感じ。

I needs that sound so bringing me it all
Oh oh same old song

「その音を必要だから、全てを持ってくる。同じ古い曲」。新しいことを求めても、結局は馴染なじみのあるものを聞いてしまうことがある音楽。

表現者としては聞き手がそれでは困るからこそ、理解はしているとはいえ、皮肉のようにも聞こえます。表現している内容が、面白いと感じる人は多そうです。

On the Rocks

アマランスの新しい一面を聞かせてくれる「On the Rocks」。(5曲目)

アルバムの中で1番にロックであり、演奏を含めて面白い曲。こんな表現もできるんだと、驚く人もいるのではないでしょうか。

So this is my future; my Hollywood scars
Got shattered into nothing; a self-proclaimed superstar

「これが私の未来。ハリウッドの傷跡。粉々に砕け散った自称スーパースター」。まさに「On the Rocks」という感じ。

自分たちが散るのではなく、ならないための意識なのかも。歌詞に出てくる7月4日って何でしょう? 具体的な日付けで、理由が分からないから気になります。

Faster

Jake E の歌声が生きた「Faster」。(8曲目)

Cyhraが好きな人であれば、間違いなく気に入る曲。個人的にもこのアルバム中で1番好みです。もうちょっとバンド感があってもと思いますが、カッコいい!

We’re going faster like a bullet ‘round
To save the future for the humankind

「俺たちは弾丸のように速く進む。人類の未来を救うために」。最大限の力で前に進むしかないという思い。「Maximalism」感が強いです。

3人の歌声の絡み合いも気持ちがよく、気に入る人もきっと多いはず!

Endlessly

最後を締めるロックバラード「Endlessly」。(12曲目)

セリーヌ・ディオンか? と思ってしまう曲。歌声でエリーゼ・リードとファンなら分かりますが、これだけ聞いたらAmarantheとは気付かないかも…。

I will love you endlessly
And even if I cry
I’ll be there by your side

「すっとあなたを愛し続けます。泣いた時はあなたと側にいるよ」。完全なる愛の言葉。ここまで最大限に愛を歌ったのはバンドして初めてでしょうね。

MVがギタリスト オロフ・モルクの実際の結婚式というのも、興味深く感じます。タイミング的にタイムリーではなく後からの公開でしたが、いい感じです。

あとがき

このアルバムリリース後にすぐ活動休止からの、脱退となったJake E。発表後にすぐCyhraでの活動がスタートしていますし、必然の行動だったのでしょう。

バンドでの役割が少ないのが脱退の理由の1つとされていますが、確かのこのアルバムからはその思いも感じられます。完全に3番手になっちゃってますし…。

この方向性が続くのであればと考えたとしたら、ある意味納得。続く「Helix」では、クリーンボーカルのパートが増えるのは、ある意味で皮肉かも…。

また、デジタル色がかなり強めなので勢いはありますが、バンド感の部分が薄れた内容。出す音について、試行錯誤している時期だったのかも…。

個人的には楽しめましたが、聞く人によって評価は大きく割れそうです。

 

以上、『Amaranthe:Maximalism ~それぞれを最大限に振り切った形~』でした。


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2013/3/13 release 2nd Album
Amaranthe:The Nexus ~絆を解き放った先に未来はやってくる~

2014/10/21 release 3rd Album
Amaranthe:Massive Addictive ~体中に毒が回り侵食されたんだ~

2016/10/21 release 4th Album
Amaranthe:Maximalism ~それぞれを最大限に振り切った形~ ←今ココ

2018/10/19 release 5th Album
Amaranthe:Helix ~絡み合い1つの集合体へとなっていく~

2020/2/14 release Digital Single
Amaranthe:Do or Die ~食うか食われるかあなたはどっちを選択する? ~

2017/10/20 release 1st Album ※Jake E 現在籍バンド
Cyhra:Letters To Myself ~今だからこそ自分自身に問いかけてみる~

2019/11/15 release 2nd Album ※Jake E 現在席バンド
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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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