Amaranthe:Helix ~絡み合い1つの集合体へとなっていく~

Amaranthe:Helix洋楽レビュー
洋楽レビュー

Amaranthe (アマランス) 5枚目のアルバム「Helix」。

前作「Maximalism」から2年ぶり。男性クリーンボーカルが現Cyhra (サイラ) Jake Eから、 Dynaztyでも活動するNils Molinへと変更になってのアルバム。

「Helix = 螺旋らせん」は複雑化をするのではなく、絡み合って芯がまとまった感がある内容。パワーバランスを含めて、ジャケットが方向性を示している感じです。

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Helix 収録曲概要

「Helix」収録曲は以下の通り。

  1. The Score
  2. 365
  3. Inferno
  4. Countdown
  5. Helix
  6. Dream
  7. GG6
  8. Breakthrough Starshot
  9. My Haven
  10. Iconic
  11. Unified
  12. Momentum

曲名が分かりやすいのは、これまでと同様。少し異なるのは、 前半に畳み掛けるように核となる曲を連発してくるところでしょうか。

この変化は「Maximalism」リリース後のツアーからすでにNils Molinが参加していることに関係があるかもしれません。というか影響はありますよね。

Jake Eはバンドでの役割が少ないことが脱退の原因の1つだったと思いますが、男性クリーンボーカルのパートが増えているのは、皮肉といえる部分かも…。

その変わりCyhraという素晴らしいバンドが生まれたのですから、関係性が面白い! 単に1枚というよりも、全体像で見るのをオススメします。

体制の変更がなければ、間違いなくこの内容にはならなかったでしょうから。

The Score

オープニング曲「The Score」。(1曲目)

特徴的なタイトルは、自分の成績をつけて残すという曲。あまり聞いたことのない曲名であり、テーマが面白い! 1曲目のつかみはOK! です。

We all die. The goal isn’t to live forever
The goal is to create something that will…

「人は皆死ぬ。永遠に生きるのが目標ではない。何かを作り出すこと…」。音楽という形で歴史に名を残していく、バンドそのもの。

ロックでは特にシングルでなくアルバムが重要ですから、1曲目に持ってこれることに意味をなすのではないでしょうか。3人ボーカルも、気持ちがいいです。

365

全ての日を表した「365」。(2曲目)

従来のAmarantheをイメージする曲。1年ではなく、毎日のことを言っているのが興味深い。歌詞を見ると曲名がなるほどねとともに、面白みが増します。

We keep on telling them no

「私たちは彼らにノーと言い続ける」。あまり聞かなくなりましたが、日本人はイエスマンと言われるからこそ、この思いは必要なのかもです。

「The Score」の勢いがある中、このタイプを2曲目に持ってこれるのがAmarantheの強みの1つになっているかも…。なかなか難しい選択ですよ。

Countdown

自分の殻を取り払うための「Countdown」。(4曲目)

タイトルを見た時と聞いた後ではイメージの変わった曲。こんなカウントダウンもあるんだなという、面白さがあります。

It’s time to open up the shell

「殻を開く時がきた」。曲の最後には「My countdown」。誰のためでもない、あくまでも自分のためというのもポイント。

MVが通常のロック・バンドでない感じであるのも、”殻”を表現しているのかもですね。

Helix

アルバム・タイトル曲「Helix」。(5曲目)

無機質なシーケンスの音が冷たさが、感情を表しているように聞こえる曲。3人のボーカル、演奏は生感が強めになっているから余計にですね。

一聴は弱さを感じるかもですが、聞くほどに面白みが増してくるスルメ曲。アルバムのテーマとしてだけでなく、タイトルトラックになるのも納得!

For sinning
Make a start with the Helix

「罪を犯すため、螺旋らせんから始める」。冒頭でも記載しましたが、複雑化するのではなく、絡み合って芯がまとまるための行動なのかも。

1つになることを「罪を犯す」と表しているとしたら、興味深いです。

曲とは関係ないですが、ギタリストあるあるで、LINE6のアンプシミュレーターを思い浮かべてしまった人も多いはず。コラボをしたら面白かったのに…。

Dream

夢について歌った「Dream」。(6曲目)

エリーゼ・リードというバンドのメインとなる女性ボーカルがいるからこその曲。男性だけのバンドであればない、女性らしさを感じます。

I’m going to ignite what is in my mind
And I am sincere
Won’t give in to my fears

「心の中にあるものに火をつける。それは私の誠実。恐れには屈しない」。言葉のチョイスに柔らかさがありながら、負けない思い。

しっとりとしていて、女性がいることを強みにした曲じゃないでしょうか。よくいる男性には負けない! という感じのバンドは、見習う点が多そうです。

GG6

スクリームボイスを生かした重さが興味深い「GG6」。(7曲目)

英語が母国語であれば、特徴的な曲名の意味が分かるんでしょうね。これかなと思いつつ、違うかも…というのが、逆に興味を引かれます。

Not complicated; You’re overrated

「複雑じゃない。あなたは過大評価されている」。相手に向かっている怒りにも思えますが、今の自分に向けた言葉にも感じます。

自分の今の英語力では理解ができない部分があり、くやしさも感じる曲。その点も含めて歌詞を見ていると、誰かにではなく自分に向けているのかも…。

曲名の意味がどうなのかな? と引っかかるからこそ、気になる曲です。

Iconic

スピードメタル「Iconic」。(10曲目)

アルバムの中で最も激しい曲。展開の多さも面白く、カッコいい! ライブでこそ真価を発揮することでしょう。気に入る人は多そうです。

What it’s like to be
Iconic

「それがどんなものか。アイコニック」。Iconicには偶像、アイコン的なのような意味がありますが、どう捉えるかで感じ方が変わってきそうです。

自分には「あなたはそれでいいの? 」と問いかけている気がしました。構成を含めて面白い曲。このクオリティーならもっとフィーチャーしてもいいのに…。

あとがき

前半が強力な分、少し後半が息切れしているようにも感じるアルバム。全てがキラーソングである必要はないですが、バンドの改善が必要な部分なのかも…。

1枚の中で複数の飛び抜けた曲を入れてくるだけ、他のバンドとは異なっているんですけどね。サウンドがギュッと中心にきたので、芯は強くなりました。

また、リリースペースが一定Amarantheは、10月にNewアルバム「Manifest」の発売が決定済み。先行配信曲を聞くと、期待していい感じです。

リリース元が変更しての発売ですので、特に力も入っているはず。バンドのバランス、アルバム全体の内容がどうなるのか楽しみです。

 

以上、『Amaranthe:Helix ~絡み合い1つの集合体へとなっていく~』でした。


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