ALTER BRIDGE:Walk the Sky ~道は自らで切り開いていくもの~

ALTER BRIDGE:Walk the Sky洋楽レビュー

ALTER BRIDGE (アルター・ブリッジ) 6枚目のアルバムである「Walk the Sky」。

前作「The Last Hero」から約3年ぶりのリリースとなりました。結成時から3年のリリース間隔が変わらないALTER BRIDGEは、さすがですね。

この間にツアー、マイルズ・ケネディはソロ・アルバムに、SLASHのアルバム参加。マーク・トレモンティもソロ・アルバムをリリースしています。

実質大きな休みもないであろうのに、創作意欲とクオリティーの高い曲でアルバルバムを作り続けてくれるのには、聞いていてもビックリです。

「Walk the Sky」と名付けられた今回のアルバムも、カッコいいですよ。

アルバム収録曲概要

「Walk the Sky」の収録曲は以下の通りです。

  1. One Life
  2. Wouldn’t You Rather
  3. In the Deep
  4. Godspeed
  5. Native Son
  6. Take the Crown
  7. Indoctrination
  8. The Bitter End
  9. Pay No Mind
  10. Forever Falling
  11. Clear Horizon
  12. Walking on the Sky
  13. Tear Us Apart
  14. Dying Light

人生は一度切りだと歌う「One Life」で始まり、死して生まれ変わるという「Dying Light」でアルバムが終わるというのは、印象が強く残りました。

その他の曲にも苦悩であったり、生きて進んでいく道について歌った曲が多くありますので、コンセプト・アルバムに近い感じがします。

曲に区切りはありますけれど、テーマが共通しているんですよね。

コンセプト・アルバムとは宣言していないはずですが、コンセプト・アルバムとして聞くことも、普通に良質なロックアルバムとしても聞けるアルバムです。

Wouldn’t You Rather

アルバムから先行配信されていた「Wouldn’t You Rather」。(2曲目)

生きるという人生について歌った、激しいロックナンバーです。歌い手がマイルズ・ケネディでなければ、メタルの曲になっていたかもしれません。

さらっと歌っていますが、この重厚な演奏に負けない歌はさすがです。

ただ生きると歌っているのではなく、心から生きたんだと歌ったこの曲には、力強さをこれでもかと感じます。アルバムの中でも一番に激しい曲です。

激しい曲だからこそ、心から生きるがうまく表現されている感じがします。

In the Deep

ALTER BRIDGEにありそうでなかった曲の「In the Deep」。(3曲目)

イントロを聞くだけで、この曲はカッコいいなと感じさせてくれる曲です。アルバムの中でもポップな曲であり、サビのコーラスがカッコよくてしびれます。

MVも制作されていますが、シングル向きな曲ですね。あなたが深く落ちてしまっても、自分が持ち上げるんだというのには、男らしさを感じました

ツインギターを駆使した良曲で、思わずコピーをしたくなる曲です。

The Bitter End

イントロのアルペジオの音使いが印象的な「The Bitter End」。(8曲目)

Endは終わりを意味しますけれど、喜びと生きて行く意味を知ったという、希望の終わりです。だからこそ、曲にも聞いていて光が見える感じがしました。

希望が見えた、希望の確認ができたらた前に進んでいくことができるという、聞いていて爽やかな気持ちになれる曲です。この曲を気に入る方が多いかも?

Forever Falling

マーク・トレモンティがメインボーカルをとった「Forever Falling」。(10曲目)

マイルズ・ケネディがめちゃくちゃにギターがうまいことは知られていますが、ギターのマーク・トレモンティも歌がうまいんですよね。

ソロ・アルバムで歌っているので知っている人も多いですけれど、ソロを聞いていない場合、この曲を聞いてびっくりするする人も多いのではないでしょうか?

コーラスがマイルズ・ケネディというのも、贅沢な曲ですよね。アルバムを聞いていて引っかかる曲であり、ALTER BRIDGEの幅広さが分かる曲です。

希望を感じさせるイントロであるのに、歪んだギターの音で一気に蹴落とされる切なさは、聞いてしてドキッとしてしまいます。

Dying Light

アルバムのラストを飾る「Dying Light」。(14曲目)

「light = 光」と見ると希望の光のように考えることが多いですけれど、前に「dying = 死にかけた、瀕死(ひんし)」が付くと、まったく別の光になります。

現時点では亡くなってはいないけれど、その時は近づいている。死にゆく光の中で次に目覚める時は再び生き始めるというのは、別の人生のことですよね。

アルバムタイトルの「Walk the Sky」というのは、現在の生きている世界からの旅立ちを意味しているのではないでしょうか?

亡くなることは無にはなること。それでも新たな始まりを感じさせてくれるのは、ロックナンバーであるのに優しさが込められているからだと思いました。

あとがき

カッコいいロックアルバムでもあり、自分にはコンセプト・アルバムの様に聞こえたアルバムです。アルバム・ジャケットも少し意味深長が感じがしますよね。

ALTER BRIDGEとしてバンドが終了するのではなく、次の地点に行くための必要な手段として、このアルバムの内容がある必要があったのかもしれません。

アルバムのラストナンバーの「Dying Light」で死んでしまうのではなく、再び生き始めるというのは、バンドの再生のようにも感じました。

ALTER BRIDGEの場合はメンバーがチェンジはなさそうな気もしますが、このアルバムのリリース後に何か変化があってもおかしくないかもです。

何か起こるか、何も起こらないのかは今の時点では分かりませんけれど、次のアルバムのリリース時には違う景色を見せてくれそうな気がします。

もしくは、ALTER BRIDGEをこれからも続けていくという決意表明なのかもしれません。いろいろと考えることもできますが、カッコいいアルバムです。

 

以上、『ALTER BRIDGE:Walk the Sky ~道は自らで切り開いていくもの~』でした。

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