Allen/Olzon:Worlds Apart ~こんなにもすぐそばにいるのに…~

Allen:Olzon:Worlds Apart洋楽レビュー
洋楽レビュー

Allen/Olzon (アレン・オルゾン) 1枚目のアルバム「Worlds Apart」。

SYMPHONY Xのラッセル・アレン、元NIGHTWISH/The Dark Elementのアネット・オルゾンがタッグを組んだプロジェクトのデビュー・アルバムです。

もともとの話しを言えば、ラッセル・アレン、アネット・オルゾンが最初から組む予定のプロジェクトではありませんでした。

ヨルン・ランデのプロジェクト、Allen/Landeでヨルン・ランデが歌わないと発表したため、アネット・オルゾンが呼び出されたのがきっかけです。

アルバム内容も興味深いですが、活動の経緯も興味深いプロジェクトですよ。

Worlds Apart 収録曲概要

「Worlds Apart」の収録曲は以下の通りです。

  1. Never Die
  2. Worlds Apart
  3. I’ll Never Leave You
  4. What If I Live
  5. Lost Soul
  6. No Sign of Life
  7. One More Chance
  8. My Enemy
  9. Who You Really Are
  10. Cold Inside
  11. Who’s Gonna Stop Me Now

もともとはAllen/Landeをやるつもりであったのが、収録曲を聞いていても分かります。ツインボーカルの曲でなく、ソロ曲が多いのも感じた理由です。

ヨルン・ランデとアネット・オルゾンはボーカルの質が異なるから当然といえば当然なのですが、しっかりプロジェクトになるのは次のアルバムの気がします。

Never Die

オープニング曲「Never Die」。(1曲目)

ラッセル・アレンのソロボーカル曲です。さまよい続けながらも、決して死なないんだと意思を感じる曲です。ラッセル・アレンはやっぱりうまいなですね。

The world I used to know a thousand tears ago
Is it still alive?

「私が千の涙を知っていた世界。まだ生きていますか?」。千の涙を知っていたとは、さまよっていない時じゃないかと考えると、死ねないですよね。

会うべき人が自分にはいるから死ねない。思いの強い曲です。

アルバムの導入で強力な曲であると同時に、2曲目「Worlds Apart」に思いも含めてにつながる曲でもあります。つながりを考えるとより楽しめる曲です。

Worlds Apart

アルバム・タイトル曲「Worlds Apart」。(2曲目)

どんなに近くても、頑張っても私たちは世界が離れていると嘆きにも感じる曲です。重なり合えないからこそ、ジャケットも半々で別れているんでしょうね。

Too far apart

「離れ過ぎていて…」。最後のフレースですが、ダメ押しで遠さを感じさせます。近づきたいのに、遠くにいる。よくあることですが、寂しい思いですね。

イントロのピアノのフレーズから、タイトル曲らしく完成度の高い曲です。

One More Chance

アネット・オルゾンのソロボーカル曲「One More Chance」。(7曲目)

相手を怒らせてしまったことに対して、許しをこう曲です。弱いからこそウソをついてしまったことを後悔している思いは、寂しさを感じます。

Will you give me a chance this time I won’t escape

「チャンスをくれませんか。もう逃げないから…」。単に許しをこうチャンスが欲しいのではなく、思いのこもったチャンスをくださいです。

こういう曲は文句の付け所がないくらい、アネット・オルゾンはうまいですね。

My Enemy

あなたは私の敵ではないよと歌った「My Enemy」。(8曲目)

相手に対する優しさと、強い思いを感じる曲です。

I can sence your fear
I can see you’re trembling

「あなたが恐怖を感じているのがわかる。震えているのも見てわかるよ」。恐怖を感じていて、誰が敵か分かっていないあなたに手を差し伸べています。

恐怖に怯えた子猫を優しく抱きしめるような、情景が思い浮かんだ曲です。

メインになる曲ではないアルバムの中の1曲ですが、演奏として一番気になりました。1曲を丸々演奏をコピーするのであれば、この曲をオススメしますよ。

Who’s Gonna Stop Me Now

アルバムのラストを飾る「Who’s Gonna Stop Me Now」。(11曲目)

誰が私を止めてくれる? と、自分自身でコントロールが出来なくなったからこその思いを感じる曲です。暴走しているのが分かっているのに、止められない…。

You can’t stop, you can’t stop my war

「あなたは止められない。私の戦争を止められない」。止めて欲しいのに、止まらないことも知っている。切ない思いが込められた曲です。

コントロールできるうちに変える必要があるんだよ。と言っている気がしました。止めようとする方も止められるのを分かっているからこそ、寂しいです。

切ないロックが好きな人は、特に気に入るであろう曲じゃないでしょうか。

あとがき

ヨルン・ランデが歌うことを前提になっていた曲も多い思います。だからこそですが、ツインボーカルの曲はアネット・オルゾンの弱さも少し感じます。

おまけにラッセル・アレンは強力過ぎるボーカリストなので、1枚目は致し方ない部分があるかもです。今回は0からでなく、マイナスから入ってますから…。

男女ツインボーカルのバンドは増えていますが、ちょっと趣向が異なるプロジェクトですね。強力になるかは、アネット・オルゾン次第だと感じました。

通常の男女ツインボーカルのメインは女性ボーカルですが、Allen/Olzonでは2人のボーカルが同率であるからこそのプロジェクトなので…。

それにしても全曲を書いているマグナス・カールソンは、どんだけ強力な曲を書き続けられるんだという感じです。

ザ・フェリーメンで一緒のロニー・ロメロがヨルン・ランデの代わりに歌っていたとしたら、また違ったアルバムになったかもしれませんね。

今作は1枚目というのもありますが、プロローグ的な感じもするアルバムです。

 

以上、『Allen/Olzon:Worlds Apart ~こんなにもすぐそばにいるのに…~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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