鈴木愛理:Do me a favor ~この願いを聞いてもらえますか? ~

鈴木愛理:Do me a favor邦楽レビュー
邦楽レビュー

鈴木愛理 (すずき あいり) 1枚目のアルバム「Do me a favor」。

℃-uteのさいたまスーパーアリーナでの解散公演から丸1年で、リリースされたアルバム。℃-ute解散後の音楽活動で彼女が選択したのは、ソロでした。

℃-uteやBuono! でキャリアがあるからできたことですが、新しい音楽活動のソロがシングルではなく、最初にアルバムで世界観を見せられたのは強いです。

しかも見せ方も一辺倒ではなく、Dance side、Band sIdeを1枚の中で違和感なく見せてくれる、興味深い内容になっています。

【dTV】
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Do me a favor 収録曲概要

「Do me a favor」収録曲は以下の通り。

  1. DISTANCE
  2. 未完成ガール
  3. Good Night
  4. 光の方へ
    鈴木愛理×赤い公園
  5. Be Your Love
  6. STORY
    鈴木愛理×SCANDAL
  7. Moment
  8. 君の好きなひと
  9. たぶんね、
  10. いいんじゃない
  11. perfect timing
  12. Candy Box
  13. 私のそばで
  14. #DMAF
    鈴木愛理××SPICY CHOCOLATE
  15. start again

Dance side、Band sIdeの曲がありますが、曲名を見て気になるのは3曲のコラボ曲という方が多いですよね。ソロだからこそできることかなと。

収録曲の中からMVが制作されていますが、シングルがないことで単曲の印象度が強くなっていないのが、内容の強さにもなっています。

アルバムの世界感をしっかり見せたい時は、シングルなしというのはありですね。ソロの始まりだからこそ、全体で聞かせられたのは正解な気がします。

結果論で勝負なところはありますが、さすが愛理ちゃんという感じです。

DISTANCE

オープニング曲「DISTANCE」。(1曲目)

Dance sideの曲で、Aメロで繰り返す「Let me know」「Let me go」という部分が曲名の「DISTANCE = 距離」を感じさせる曲。

電子的なリズムが特徴になっていますが、あえて打ち込みではなくバンドで生の形で演奏したら面白い感じになりそうな気がします。

リズムが一定だからこそ、どうしても揺れがでる人の手で演奏したら違った印象になりますよね。バンドアレンジでも、この曲をやってくれたらいいのに!

STORY

SCANDALとコラボ「STORY」。(6曲目)

アルバムの中で1番ロックしている曲。SCANDALはバンド形態とはいえあまりロックなイメージはなかったので、聞いて少しびっくりしました。

初期衝動のような飾りのないストレートなロックの荒々しさしさには、聞いていた面白いなと感じてしまいました。コーラスもいい感じですよね。

ロックな曲でも言葉がぼやけずに耳に入ってくる、愛理ちゃんの歌声。Band sIdeの曲には、これからも期待をしてしまいます。

Moment

ありのままの素直な自分でいたいと歌った「Moment」。(7曲目)

あなたが愛しいからこそ、友だちのふりはしたくないし、ありのままでいたいという気持ちが伝わってくる曲。特別な存在になりたい、恋の歌ですね。

思っているだけの苦しい恋はしたくないし、時は止まらずに過ぎていくからこそ一瞬を大切にしたい。ありのままでいたいというのが、かわいらしいです。

こんな恋をしてしまう彼のことが、どんな人なのか気になってしまいます。きっと男から見てもいいやつだと思ってしまうような、ステキな人なんでしょうね。

演奏が前乗りになっているのが、一瞬をより表しているような気がする曲です。

私のそばで

サビのメロディが印象的な「私のそばで」。(13曲目)

聞いた感じでは愛理ちゃんはさらっと歌っていますが、ビブラートではなく同じ言葉の音程を変えるというのは、難易度がかなり高いです。

実際にやってみるとよく分かるので、1度歌ってみるのをオススメします。歌もですが、楽器でも1度音を出した音程を変えるのはわりと難しいです。

このアルバムの中で、1番歌が聞いていてスゴイなと感じてしまいました。

歌詞の内容もなんで私のそばにいてくれないんだ! ではなく、私のそばにいてくれることがうれしいんだという、すごく優しさを感じてしまう曲です。

#DMAF

SPICY CHOCOLATEとコラボをしたバラード「#DMAF」。(14曲目)

アルバム・タイトル「Do me a favor」の単語の頭文字を取った曲名で、歌詞を含めてアルバムの中で1番伝わって欲しい曲である感じがします。

頭に付く「#」はハッシュタグというのが、SNS世代っぽいですよね。

私には愛を込めて歌うことしかできないから、今夜も君を想って歌うんだ! というのは、いいですよね。「しか」ではなく、歌うことができるからいいんです。

歌のうまさには定評があった愛理ちゃんですが、シンプルだからこそ、うまさが伝わってくる曲です。本人の作詞だからこそ、思いが強い気がしました。

ソロの一発目でこの曲が歌えていること。ラストではなくもう1曲持ってこれるというのが、このアルバムの良さにつながっていると思います。

start again

アルバムのラストを飾る「start again」。(15曲目)

ソロとして始まりのだからこそ、「start again = 再開する」。アルバムのラストにぴったりなテーマの曲。ここからまた始まるんだという感じがします。

何が見えるだろう? 眼差しの向こう

グループの活動とソロでは見える景色は絶対的に違うでしょうから、期待と不安がうまく混ざった歌詞だと思います。どうなるかなんて分からないですから…。

焦らずに前に進めば、眼差しの向こうにはいい景色が見えてきそうな気がします。聞いた人の背中を押す内容でもあり、愛理ちゃんも奮起する曲ですね。

あとがき

Dance side、Band sIdeに加えてコラボ曲といろいろな曲が聞けますが、ごちゃごちゃにならずにうまくまとめられているアルバム。

しっかりとしたキャリアがあるからこそですが、完全なる新人が同じことをしようとしたら、ぐちゃぐちゃになっていたのは間違いありません。

多くの面を見せるということは、やってみると思いの外に難しいですから…。

1枚目のソロでこれだけの内容ができるとなると、12月にリリースが予定されている2枚目「i」を期待せずにはいられません。

1枚目のシングル「Escape」の充実度も高かったので、きっと期待している以上の内容でリリースをしてきてくれるはずです。楽しみに待ちましょう。

 

以上、『鈴木愛理:Do me a favor ~この願いを聞いてもらえますか? ~』でした。


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