あいみょん:憎まれっ子世に憚る ~見せかけではない本当の私~

あいみょん:憎まれっ子世に憚る邦楽レビュー

あいみょん 2枚目のミニアルバムである「憎まれっ子世に憚る」。

1枚目のミニアルバム「tamago」と同じく、2015年にリリースがされました。一番シンガーソングライターのイメージに近い、収録内容です。

タイトルにある「憚る = はかどる」とは、はばをきかせる、大きな顔をするという意味。さしひかえる、遠慮するという、真逆の意味もある言葉でもあります。

あいみょんは、言葉選びが本当に面白いですよね。選び方が無理やりや狙い過ぎな感じがないので、自然に聞いてしまえるのも興味深く面白いところです。

このミニ・アルバムは演奏がシンプルなので、歌詞がより感じやすくなっています。

憎まれっ子世に憚る 収録曲概要

「憎まれっ子世に憚る」の収録曲は以下の通りです。

  1. どうせ死ぬなら
  2. 19歳になりたくない
  3. 好きって言ってよ
  4. 泥だんごの天才いたよね
  5. おっぱい
  6. 私に彼氏ができない理由
  7. ほろ酔い

曲名だけを見ても、独自性を感じます。ファースト・ミニアルバム「tamago」と、このセカンド・ミニアルバム「憎まれっ子世に憚る」は独自性しかないです。

変わった曲名ではあるけれど面白いなと感じさせてくれるのは、奇を狙ってる感じがしないのもあるかもしれません。曲名だけでも楽しめるなんて、いいですよね。

どうせ死ぬなら

誰もがいつかは経験することですが、どうせならと歌った「どうせ死ぬなら」。(1曲目)

遺書をテーマにした曲を楽しい曲にしたというのは、面白く感じます。死について日常で考えることはあまりないですけれど、どうせなら楽しく過ごしたいですよね。

いつくるか分からない人生最大のできごとだからこそ、どうせならというこの曲。少し思い悩んでいる人にこそ、聞いてみることをオススメします。

よく聞くとリズムが少しずれているのですが、かっちりとしていない部分もどうせなら楽しんでやろうよと感じてしまったのは、考えすぎかもしれませんね。

19歳になりたくない

年齢が変わることで何か自分が変わってしまうんじゃないかと歌った「19歳になりたくない」。(2曲目)

年齢を重ねることが怖いんじゃない、大人になっていくことで変わっていってしまうんじゃないかと歌った曲。全く変わらない人のが多いですから、心配も分かります。

現実を見てしまうからこそ夢も現実的なものになりますし、堅実になるが大人のになることだといったら、若い人から見たら少しつまらない感じもしますね。

この曲は大人になって変わってしまった人にこそ、聞いてほしい曲です。周りの大人が楽しく見えないから心配で怖く感じてしまうのは、いいお手本でないですよ。

これから新しい曲で、年齢を重ねることに夢があるんだという曲が生まれるようになると、いい世の中になりそうです。

ギター1本で歌えて、使っているコードも少ない曲です。ギターを弾きながら歌ってみたいと考えている女の子は、この曲は練習曲にいい感じがします。

おっぱい

シンガーソングライターだからこその曲の「おっぱい」。(5曲目)

男には大きくなるという経験ができないから、想像がつかない経験を女の子はしているんだなと感じてしまう曲です。変化に違いはあっても、女性だけの経験ですよね。

サビで「揺れるたびに…」なっているのが、女の子にはそんな気持ちがあるんだと興味深く感じました。曲名こそ、なんだ? と思いますけれど、すごくいい曲です。

男性から見るとおっぱいには夢が詰まっていますが、いろいろとあるんだなと。見る分には大きいのも気になりますが、自分は小さい方が好きですね。

…。って、何言っているだ、俺。

私に彼氏ができない理由

聞いていて楽しくなる曲の「私に彼氏ができない理由」。(6曲目)

本来であればなんで彼氏ができないんだという悩みの曲なのですが、軽やかでポップな曲調と気持ちがわかる! という歌詞が、楽しい気持ちにさせてくれます。

女性であれば彼氏、男性であれば彼女はタイミングさえあえばすぐにできますけれど、行動ができないからこそタイミングが来ない。動かずに妄想をするという…。

気持ちがわかるからこそ、人見知りであっても一声出す勇気をもって! と、思ってしまいます。自分が同じ立場で行動できるかといったら、できなかったりしますけどね。

人ごとだと思うと頑張れですが、自分になるとできるかな? となる、聞いていて面白い曲です。なんとなく聞き覚えのありそう曲だからこそ、より面白さを感じます。

あとがき

収録されているテーマだけで考えると重い感じもありますけれど、聞いていて楽しい気分になれてしまうミニ・アルバムです。

ラストの「ほろ酔い」では少し寂しさを感じますが、後からこんなこともあったなと楽しい思い出になりそうなのも、アルバムのテーマに合っている気がします。

憎まれっ子世に憚るというのは、人に迷惑をかけたりするというのではなく、いつまでも自分らしく楽しくあろうよというあいみょんからのメッセージなのかもですね。

シンプルな演奏と、難しい言葉を使っていなからこそ聞く人によって感じ方に違いは出てくるでしょうけれど、楽しさの欠片を感じられるミニ・アルバムです。

 

以上、『あいみょん:憎まれっ子世に憚る ~見せかけではない本当の私~』でした。

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