あいみょん:生きていたんだよな ~あなたはどんな情景を見ていたのか~

あいみょん:生きていたんだよな邦楽レビュー
邦楽レビュー

あいみょん 1枚目のシングルである「生きていたんだよな」。

2枚のミニ・アルバム「憎まれっ子世に憚る」から約1年ぶりとなるリリースとなった音源は、あいみょんのデビューシングルとなりました。

曲名もインパクトがありますが、よく見ると白い花をパンティに通して花束にするというジャケットも、かなりインパクトのあるものとなっています。

曲を聞いてもインパクト負けをしない、さらにインパクトがあるのも特徴です。

生きていたんだよな 収録曲概要

「生きていたんだよな」の収録曲は以下の通りです。

  1. 生きていたんだよな
  2. 今日の芸術
  3. 君がいない夜を越えられやしない
  4. 生きていたんだよな(弾き語りver.)

日本語で揃えられた曲は、シンガーソングライターだなという気がします。あいみょんは日本語名の曲が多いですが、思いの外に付けるのが難しいんですよね。

曲名が直接的に分かるのでカタカナや、英語を含めた方が曲名をつける時に範囲が広がって、実は楽だったりします。曲名もあいみょんの面白さです。

4曲名の「生きていたんだよな(弾き語りver.)」は本来は個別購入のiTunes Store限定ボーナス・トラックなのですが、サブスク配信でも聞けます。

配信設定を間違えているだけの気がしますので、弾き語りver.はサブスク配信では今後聞けなくなる可能性があるのも、覚えておいてくださいね。

生きていたんだよな

タイトル曲でデビュー曲の「生きていたんだよな」。(1曲目)

テレビドラマ「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」のオープニングテーマで、あいみょんの初タイアップがついた曲でもあります。

また、実家から上京して初めて書いた曲とインタビューで話していましたので、いろいろな初が付く曲になっています。

自殺したニュースを見て書かれた曲は、Aメロを語りにすることで状況をしっかりと伝えて、Bメロ、サビにつなげているうまい方法です。

語りを曲に入れるのは難しいのですが、語りをうまく利用したというのは、さすがはあいみょんという感じがします。デビュー曲というのも、すごいです

語りとBメロと違和感なくつなげる方法には、鳥肌が立つ気がしました。

自殺をしたというのはニュースでは一瞬の報道で終わってしまいますが、少し前はこの人も同じように生きていた。「生きていたんよな」と、その通りですね。

自殺を否定するのではなく、「消えたくなくなっちゃうのかな」と思う部分に優しさを感じました。奇を狙ったのではない、メッセージ性の高い曲です。

今日の芸術

イメージが一転する曲の「今日の芸術」。(2曲目)

難しく考えてしまう芸術。そんな難しく考えなくても今やっている行動も、手を止めてしまったことも、今日の芸術なんだと歌っている曲です。

毎日が似ているようで異なるのだから、これが私の今日の芸術なんだと言われたら、確かにそんな感じがしてきました。芸術の感じ方は人それぞれです。

みんなが同じように考えなくてもいいじゃん! と言っている感じがしましたよ。

レトロな感じの曲調と、カッティングメインのギターが、歌詞の面白さを増す要因になっています。難しくはないので、初心者の練習用にいい感じの曲です。

テクニック的には難しいことは一切していない曲ですが、休符できっちりとミュートしないとぐちゃぐちゃになります。ミュートの練習になりますね。

君がいない夜を越えられやしない

男性目線のラブソングの「君がいない夜を越えられやしない」。(3曲目)

あいみょんは男性目線の歌詞をよく書いていますけれど、よくぞここまで男性の気持ちが分かるなとびっくりしてしまいます。

目を閉じて寝るのは歌詞にあるようにかんたんなことですが、目覚めた時に隣にはもういなくなっているんじゃないか? という不安の気持ちは分かりますね。

何かがなければ急にいなくなることなんて実際はないですけれど、女性は男性の思ってもいない状況でいなくなったりしますから…。

関係性がよくて君を抱ける状態であるからこそ、もしいなくなったりしたら切な過ぎる…。だからこそ、ずっとこの状態が続けばいいなと感じるんでしょうね。

シンプルでこの上ない曲ですが、男性は特に共感できる曲だと思います。

生きていたんだよな(弾き語りver.)

ボーナス・トラックである「生きていたんだよな(弾き語りver.)」。(4曲目)

弾き語りver.でシンプルになる分、言葉がより伝わってくる感じになっています。演奏は荒いんですけれど、そこがまたこの曲にはあっています。

他のシンガーソングライターや、シンガーソングライターを目指す子が歌うことはできても、同じように歌うのはかなり難しいのではないでしょうか?

あとがき

インディーズで2枚のミニ・アルバムをリリース済みでしたけれど、デビューシングルでこの内容というのは、多くの人に印象が強く残ったと思います。

特にタイアップが付いたというのは曲に触れてもらう大きなきっかけになりますから、ドラマのオープニンテーマになるとは、いいタイミングでしたね。

どんなに良い曲やアーティストも、最初のきっかけがあって1度聞いてもらわないことには、何も始まることはないですから…。埋もれてしまうんです。

きっかけをしっかりとモノにしたのは、曲のよさがあってのことなので、やりますなという感じですね。いろいろと持っている、あいみょん。面白い存在です。

 

以上、『あいみょん:生きていたんだよな ~あなたはどんな情景を見ていたのか~』でした。

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