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降幡愛:東から西へ ~その全てを包んで時は流れていく~

降幡愛:東から西へ邦楽レビュー
邦楽レビュー

降幡愛 (ふりはた あい) 2枚目のシングル「東から西へ」。

前作「ハネムーン」から2カ月。タイトル曲が先行配信されるだけでなく、早いタイミングでリリースされたシングル。

彼女ならではの新曲ではあるけれど、古くもあるサウンドが聞ける1枚です。

東から西へ 収録曲概要

「東から西へ」収録曲は以下の通り。

  1. 東から西へ
  2. サンセットに忍ばせて
  3. ネオ・イルミネーション
  4. 東から西へ (Instrumental)
  5. サンセットに忍ばせて (Instrumental)
  6. ネオ・イルミネーション (Instrumental)

タイトル曲「東から西へ」は、映画「189」主題歌。Aqoursとしては番組キャラクター上で多く行ってきましたが、ソロとしては初のタイアップソング。

これは思いもよらない方など、より多くの人に聞いてもらえるチャンスでもあります。そこで自分があえて選ばれるというのは、喜びだったでしょう。

カップリングはまんまシティーポップですが、要素はあってもタイトル曲「東から西へ」はゴリ押ししていないのは、映画に合わせた配慮もありそうです。

だからこそ逆に既存の曲を聞いてきた人は、面白みに感じるのも今作のポイントになっているのではないでしょうか。

振り切らないけれど、大きくも外れない。ぶれないこだわりを感じさせます。

東から西へ

映画「189」主題歌「東から西へ」。(1曲目)

朝に日が昇り、やがて沈んで夜になり1日を終える。毎日繰り返されていることで当たり前のように思いますが、特別なことなのかも。

明日という未来があるからこそ、気持ちの切り替えやできることがあるのですから。何気ないことですが、面白いテーマに取り組んでいる曲です。

明日がくる、明日がくる
血潮とてらす
かなしみにさようなら

悲しみは永遠には続かない。消えることはないとしても薄まっていくというのは、記憶が更新されていく人ゆえかもしれません。

生きているからこその”血潮”が歌詞に使われるのは珍しいし、面白い! 個人的にだけでなく、多くの方が「手のひらを太陽に」ぐらいしか思いつかないかも…。

声をきいて、声をきいて
二度とないよう
つぐないを忘れない

同じ過ちを繰り返さないようにするのは、学習ができるからこそ。似たようなことでは想定もできますから、未然に防ぐことも可能です。

勉強ができるできないではなく、成長がなければだめですよね。

止まることなく
これからを祈って
つよく、つよく、生きるのだから

ありきたりな1日を過ごすのありですが、せっかくの1度の人生なのだから強く生きたい。そう気付いて実行ができる方は、実際に強くなれそうです。

また、歌詞を見ていて面白いと思ったのは、通常は漢字で表記する文字をあえての”平仮名”にしているところ。丸い穏やかな形になっているのが特徴です。

これは聞くだけでなく、歌詞を見せるからこそ分かる部分。同じ言葉であってもその印象は大きく変わってきますから、歌詞の表示は必須だと思っています。

加えて降幡愛と言ったらシティーポップ。概要にも記述しましたが、その要素はあっても「東から西へ」はゴリ押しをしていないのも印象的。

こだわりと頭が固いは同義ではないですから、いいのではないでしょうか。大きく形を崩すなら違うでしょうけれど、柔軟性は表現を広げてくれます。

逆に今作を聞いて、存在が面白いと感じる既存ファンは多そうです。

サンセットに忍ばせて

あなたが思い浮かべるのは「サンセットに忍ばせて」。(2曲目)

楽しいことばかりだけでなく、面白くないことも多くある1日。すぐにでも忘れたいのに、そういうことに限って心に残ったりします。

1日の終わりとともにリセットしたい願望。なるほどねと思ってしまいます。

消し去りたい思い出は
サンセットに忍ばせて

引きずることなく明日を新たに過ごすために、日没に消し去りたい思い出を忍ばせてしまう。できることなら、行ってしまいたいことです。

それでも置いていくや投げつけるではなく忍ばせるというのは、どんなに忘れたくても自分のした経験の一部だからとうのがあるのかも…。

音階が今にない不思議な使い方をしていて、面白いのも特徴です。

ネオ・イルミネーション

クリスマス・ソング「ネオ・イルミネーション」。(3曲目)

シティーポップとクリスマスは合うなと感じさせてくれる曲。季節モノは定番の外せない形があるからこそ、少し懐かしい感じがあうのかも…。

海外アーティストでは今年も複数リリースされていますが、邦楽アーティストはあまり今年に新たにはない傾向なので、より印象的に感じます。

二人きり Secret Room
幸せな今を感じ合うから

みんなでパーティはしずらいからこその、2人きりの秘密の部屋。人数は少なくともイルミネーションとしての輝きは、大きなものになりそうです。

盛大には来年に期待して、しっとりというのが幸せを感じられるのかも。

今年の完璧な夜に Cheers

今できる最大限の夜に乾杯。これができないではなく、この時だからこそ完璧なんだというのは、楽しい夜を迎えられる要因になります。

後ろ向きな部分が入らないからこそ、素敵な夜になりそうです。新しい曲であるけれど、懐かしさも感じさせるクリスマス・ソング。

シティーポップとの相性は、多くの方が想定している以上にいい感じです。

あとがき

シティーポップが注目されてると言われる、ここ数年。古い曲のカバーではなく、オリジナルでその雰囲気を表現するアーティストも増えてきました。

理由としてそこには越えられない壁というのが、あるのかもしれません。過去を後から変えることができないからこそオリジナルはやっぱり強いですから…。

その上でソロの開始当初から、カバーという選択をしなかった彼女。経験値が増えている分洗練されてきていますし、「東から西へ」の様に変化もありました。

面白い存在になってきているのは、間違いありません。彼女自身の楽曲も増えてきていますし、一つのきっかけで大きな変化が望めるかもしれませんね。

そう遠くない時期にAqoursのメンバーの降幡愛ではなく、降幡愛が在籍しているAqoursと呼ばれるようになったりして…。

 

以上、『降幡愛:東から西へ ~その全てを包んで時は流れていく~』でした。


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