Adam Lambert (アダム・ランバート) 1枚目のアルバム「For Your Entertainment」。
アメリカン・アイドル シーズン8で準優勝したのをきっかけとして、2009年にリリースされたデビュー・アルバム。
聞く前から髪形が特徴的過ぎてインパクトのあるビジュアルでしたが、聞けばさらにクオリティの高さにびっくりする内容となっていました。
「For Your Entertainment = あなたの娯楽のために」に偽りがない内容は、聞いるといろいろな思いがめぐります。とてもカッコいいアルバムです。
For Your Entertainment 収録曲概要
「For Your Entertainment (Tour Edition)」収録曲は以下の通り。
- Music Again
- For Your Entertainment
- Whataya Want from Me
- Strut
- Soaked
- Sure Fire Winners
- A Loaded Smile
- If I Had You
- Pick U Up
- Fever
- Sleepwalker
- Aftermath
- Broken Open
- Time for Miracles
- Master Plan
- Down the Rabbit Hole
- Voodoo
- Can’t Let You Go
曲数が多いように見えますが、14曲目は通常リリース時の追加曲。15曲目以降はTour Editionとして追加されたボーナス・トラック。
Tour Editionで追加された曲もカッコいいのですが、特に通常リリース時の14曲目までのクオリティの高さには今聞いてもビックリさせられます。
今もですが、初期からカッコ良かったんです。アルバムリリース前に、今も一緒に活動しているQUEENから声がかかっているのも納得しちゃいますよ。
Music Again
オープニング曲「Music Again」。(1曲目)
デジタルポップな曲はQUEENに通じるコーラスと、「you make me wanna listen to music again = もう1度音楽を聞かせてくれ」と、歌詞が印象的。
歌詞では聞かせてくれと歌っていますが、俺が新しい音楽を聞かせてやるよ! 当感じにも取れる、魅力が詰まった曲。オープニングにピッタリですね。
よく聞くといろいろな音楽の要素が隠れていて、とても面白いです。
For Your Entertainment
アルバム・タイトル曲「For Your Entertainment」。(2曲目)
ループ音を使っていて最初は単調にも聞こえるのですが、聞いているうちにじわじわと心に入ってくるスルメ曲。1回では魅力は伝わりません。
エンターテインメントや娯楽は1度だけでいいのではなく、何回も楽しめるものがよりいいですから、曲名を実現しているような形となっています。
楽しいことをしようよではなく、「I’m here for your entertainment = あなたの楽しませるためにここにいる」というのは、正にエンターテインメント。
シンプルな構成の曲ですけれど、だからこその面白みがあります。
Whataya Want from Me
1、2曲目とは一転して切ない「Whataya Want from Me」。(3曲目)
最初は「Wataya」とは何? と思っていましたが、「What do you」のこと。「What do you want form me = 何がしてほしいの」になります。
英語のカジュアルな表現を、曲名に持ってくるというのは面白いですよね。1枚目のアルバムで固くならずに、うまい表現だなと関心してしまいました。
自分が何をすればいいのか、何をしてほしいのかわかないという歌には、やり切れない思いがこもっていて切なさが漂います。切ない中に美学があるんです。
良曲が詰まったアルバムの中でも、特にオススメします。
Soaked
切ないゴージャスなイントロで心を奪われる「Soaked」。(5曲目)
聞く人によっていろいろな解釈ができそうな歌詞に加えて、アダム・ランバートの歌のうまさが光る曲。これは歌える男性は少ないでしょうね。
肉体は滅びていくけれど、魂だけは失うことはないというのに、痛みの中にも強い意志を感じる思い。負けない心を持っていれば、気持ちは救われそうです。
たとえ、肉体や存在そのものがなくなったとしても…。切ない思いです。
If I Had You
デジタルポップなリズムが面白い「If I Had You」。(8曲目)
俺も君と一緒にいられたら楽しいし、君も俺を一緒にいれば楽しくなれるよという、ラブソング。こういうデジタルポップな形もいいですね。
デジタルポップといってもちゃらい感じではなくて、自分にとって唯一となる君だからこその言葉なんだよというのが、優しい男をを感じます。
Aftermath
あなたは1人じゃないからと優しさが聞ける「Aftermath」。(12曲目)
昨日を振り返る必要もないし、前に進むことだけを考えればいいんだ。あなたは1人じゃないからというのは、歌い方も含めて優しさを感じます。
Gonna tell ya you’ll be alright
「Whataya Want from Me」でもあった「ya = you」のカジュアルな言葉を含めて、「大丈夫だと言ってやる」なんて、優しさしか感じません。
歌詞の意味を分かるほど、背中をそっとだけど力強く押してくれます。
Time for Miracles
ボーナス・トラックかつ、1枚目のシングル「Time for Miracles」。(14曲目)
映画「2012」のサントラにも収録された曲。収録されたから良かったですけれど、1枚目のシングルがボーナス・トラックとはいうのは面白い選択。
君と出会えて一緒に過ごせるのは奇跡に時なんだというロックバラードは、ラストに似合います。「Broken Open」もありですけれど、より合う感じ。
曲のバリエーションの広さもですが、最後までアダム・ランバートが特別な声の持ち主なのが分かります。これだけ歌えたら、きっと楽しいでしょうね。
あとがき
アルバム・タイトル「For Your Entertainment = あなたの娯楽のために」の通り、いろいろな曲が楽しめる内容。
バリエーションの広さが、まさにエンターテインメント。楽しめるのにプラスして、どの曲もクオリティが高いのも注目ポイント! しかも1枚目。ビックリです。
ソロ、QUEENの活動でも輝いているアダム・ランバート。セクシー度が今よりも少し控えめであるのが、聞いていて楽しめるアルバム。
もともとがうまくセクシーな歌声がさらに進化して行く過程も、1枚目から聞いていくことでより感じられます。デビュー作は、優れたポップアルバムです。
以上、『Adam Lambert:For Your Entertainment ~あなたを楽しませてあげる~』でした。
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